日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

プーケットの偶然、2度目はならず

2010-10-16 | タイ 旅行
十年ほど前のことである。プーケットタウンを歩いていたらトゥクトゥクの運ちゃんが声をかけてきた。さんざん粘られてついにはタダでいいから乗ってくれ、と拝み倒されてお土産屋めぐりをしたことがあった。この時、客が乗る後部座席ではなくクーラーつきの助手席に座ったので、いろいろ雑談をして盛り上がった。

その翌年もプーケットタウンに寄る機会があった。ショッピングセンターを出て歩いていると、なんと、かの運ちゃんのトゥクトゥクが前方からやってきたではないか。手を振ったが客を乗せていたので、そのまま走り去っていったのだった。

津波の一報でまず頭に浮かんだのが、あの運ちゃんは無事だろうかということだった。もっとも彼の営業地域は被害のあったアンダマン海側の海岸線からは離れていたので、確率は低かったのだが。

今回旅の準備をしていてプーケットの資料を漁っていたらトゥクトゥクの写真がでてきた。もしかしたら、とショルダーバッグに入れて持っていった。しかし、今回はプーケットタウンに行く予定がなかった。海岸沿いの道で客待ちをしているたくさんのトゥクトゥクを見ながら、写真のことを思い出してはいたが。ところが、その直後たまたまナンバープレートの1番違いの車を見つけてしまったので、その後100mぐらいにわたって散歩ならぬ、車探しをしてしまった。すると、まさかのまさかである。

「あれっ?」
前方に停まっているダイハツのハイジェット、ナンバー「**143」って?
急いで写真を確認する。色もナンバーも一致していた。まさにあの運ちゃんのトゥクトゥクだ。

そばに行ってみると乗っていたのは見覚えのない面長の人だった。写真を見せると、きょとんとしていた。
「十年ぐらい前なんだけど…」
やっと納得した顔になって、
「それなら俺じゃない。違うよ」


あの運ちゃん、どうしているのだろうか。

プーケット再訪

2010-10-14 | タイ 旅行
津波のあと気になっていたプーケット島をやっと訪れる機会がやってきた。
島でもっとも賑やかなパトンビーチは津波の直撃を受けた地区だったが、以前とほとんど変わらない姿だった。さらには大きなショッピングモールが出来ていたり、昔からあるデパートも改築中だったり、新しいビルもふえて、すっかり元気になっているようだった。観光客も多く、特に西洋人が目立っていた。

夜ともなると中心街の一部が歩行者天国になって、がんがん音楽を流しているバー街のネオンがまぶしい。ネオンの先には海鮮料理のレストランやらマッサージ店がひしめくように連なっていてそれぞれに客引きに忙しい。

とはいえ、お店の数ほどにはバービアでビールを楽しんでいる人たちは多くない。ひと通り街を見学して歩きつかれたので、わき道に連なる一軒でビール休憩をすることにした。
ビールはそのまま飲めるように、紙製の容器にビール瓶ごと入れて持ってくる。同時にカウンターの内外でたむろしていた女性スタッフが
「ゲームでもしない?」と四目並べやらサイコロゲームなどを持ってくる。
ゲームをしながら、
「どこから来たの?」「どこに泊まっているの?」「仕事で来たの?」
誰もが同じことを聞いてくる。
マッサージのおばちゃんたちもほとんど同じようなことを聞いてくる。それで、泊まっているホテルの名前を答えるのだが、すぐそばなのにほとんどの人が知らない。小さいホテルだからかな、と思っていたら、実は彼女たちはプーケットで働き始めて数日から数週間という人ばかりだったのだ。

ハイシーズンになると観光客が増える。バービアやマッサージ屋が忙しくなる。人手がいる。だから全国から出稼ぎの人がこの島にやってくるという構図が見えてきた。

初めてタイに来たのがプーケットだったので、津波があったときはかなり心配だった。今回、まずまずの復興ぶりを確認して一安心というところだ。

限定品に弱い、鉄道100年

2010-10-05 | 香港に思う
香港は今年、鉄道が開通して100年だそうだ。日本より遅いというのは意外だった。

それを記念して、記念切手と記念乗車券が発売された。こうゆう限定品は交通関係だとまず買ってしまう。啓徳空港廃止記念の切手を買って以来つい買ってしまう。せっかくだからと買うのだがあとから振り返ることがない。

今回それでも買ってしまったのは模型つきだったからだ。
MTR(地下鉄)で買ったのは1回限りどこでも乗れる乗車券3枚と地下鉄車両の模型のセット。模型は以前、空港鉄道が開業したときのものと比べるとちょっと小さいような気がする。

続いて郵便局で購入したのが5種類の切手シートとディーゼル機関車のセット。機関車がすごくちっちゃい。グリコのおまけみたいでがっかり。MTRの模型はどっしりした重みがあって記念品というオーラを発していたけど、機関車のほうは箱にだまされたというか吹けば飛ぶような軽さが致命的。ウェブサイトの見本をみて期待していたのだが値段の割りに出来が期待を裏切った格好。

まあでも限定品ですから、いいでしょう。

胡麻汁粉

2010-10-03 | 香港 催事
昼食が雲呑麺だったので、ちょっと物足りない。それで向かったのが西環にある甜品の店。日本で言うと甘味喫茶ですね。

蓮子芝麻糊を注文。蓮の実が入った胡麻汁粉です。

香港ではお汁粉はとってもポピュラーなデザートで、中華レストランのデザートメニューには必ず入っているし、コース料理の締めの一品にも多く採用されている。当初は料理のあとに温かいお汁粉?と違和感を覚えたものの慣れてしまえば当たり前になってしまう。

この店のお汁粉は甘くないのが特徴。そのせいか男性客も多い。甘味喫茶なのに従業員が全部男性でワイシャツ姿というのも珍しい。
色は真っ黒だが、どろっとした感じがなくさらっとした舌触りである。蓮の実がたくさん入っているので味も単調にならずに済む。灰皿のようなステンレスの皿にのせられてきたのを陶製のレンゲで食べる。

庶民の味ながら、老舗の香りが漂う店でありました。

揚げ雲呑麺

2010-10-01 | 香港 食べ物
雲呑麺を食べた。久々である。壁にへばりつくように置かれた丸テーブルが6つの狭い店である。しかも合席が当たり前だ。

香港大学近くにある高台を東西に走る高街という通り沿いにはなぜか日本料理屋が数軒あった。海を見下ろす高層マンションもあるが、坂の下は下町だし、トラムの通りからの上りでは必ず汗が出るほどだ。日本人が多いとも思えないし不思議だ。

その一角に雲呑麺の店がある。 わざわざ食べに来たのは雲呑が普通ではないからだ。雲呑を揚げているのだ。麺は十分にこしのある細麺で、ゴムのように伸びる。スープは濁っていて濃いめなのでスープだけを飲むとややしょっぱい。具は雲呑と青菜のみ。
揚げ雲呑は食べた瞬間、あれどこかで食べたような感じがした。そうだ、揚げ焼売に似ている。中身を見ると海老と肉だ。なるほど焼売にそっくりだ。これに濃いめのスープとこしのある細麺が合体すると不思議なことにくどくない独特の味。

ちょっとしたアイデア商品です。
たまには食べに行きたくなる味です。