香港でタイ正月を祝う

いくつかの路地が車両通行止めになっていて、パトカーによって非常線が張られていますがものものしくはありません。路地にある店舗では店の外に臨時の武器販売コーナーが設けられていて、大人だけでなく子供も一緒になってカラフルな機関銃型の武器を物色しています。気に入った武器を入手すると早速そばにある無料の弾薬ならぬ水を充填して戦場へ出発していくのですが、なかには合戦場の手前の地点から待ちきれない輩が発砲したりするのであまり近寄れません。タイレストラン前の合戦場ではずぶ濡れになった戦士たちが水鉄砲の撃合いに夢中でした。

本場のタイにはちょっと早いのですが、香港に住むタイ人たちがタイ正月のソンクラン祭り、水掛祭りをやっているのです。毎年、タイ正月に近い日曜日、タイレストランやタイ食品店が集まる九龍城の町ではちょっとした大騒ぎになります。今年は公園会場はなくなりましたが、子供たちはバス停近くの児童公園が主戦場、ほかの人たちは歩行者天国になっているいくつかの路地が主戦場になっていました。参加者は香港在住のタイ人や付近に住む人たちですが、今年はわざわざ先頭に加わるためにバスに乗ってやってきた香港人たちも見かけました。

ふだんのイベントと違うのはカメラを持った人たちが水を避けるため、かなり遠巻きの形でレンズを構えているところです。

帰りにタイレストランによると、民族衣装に身を包んだ女性がいっぱいで店はてんやわんや状態でした。水掛以外にも小さなステージを作ってプログラムを組んでいたのですが、すごい人でかつ立ち見だったのでちょっとだけ見て会場を後にしたのでした。

今年も良い年になりますように。