日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

香港のラッシュアワー

2010-01-30 | 香港に思う
香港のビジネスアワーは日本より1時間ぐらい遅いので、通勤時間帯は午前9時過ぎと午後7時過ぎぐらいがピークになる。
狭い土地に人口が集中しているので、バス、トラム、地下鉄どれも混んでいる。

2階建てバスの2階部分は立ち席禁止だし、1階部分の通路は普通のバスの場合ひとり分ぐらいの幅しかないので、思ったよりも早く満員になる。

地下鉄もラッシュの混雑は日本ほどでもない。一応尻押し部隊はいるのだが。というのは、日本の車両では座席に沿ってつり革が進行方向に向かって左右2列プラスドア付近にあるのに対して、香港の車両は真ん中に1列しかつり革がなくドア付近はパイプのみという状況なので、日本のようにきれいに通路に2列以上人を入れる構造になっていない。さらにリュックサックや大きなショルダーバックをそのまま抱えて乗り込むのが当たり前のため、その人の周囲には自然と空間ができるので、ぎゅうぎゅう詰めという事態はそれほど頻発しない。
こちらの人は車両の中でいったん立ち位置を確保するとその場を動こうとしない傾向が強い。次の駅に到着してドアが開いても、まず降りる人のために道を開けようなんて人は少ないし、いったんホームに下りてあげるなんてことはまずありえない。どんなに圧力がかかろうとも足を踏ん張ってこらえるか、手近のパイプにつかまって必死に人の流れに逆らって抵抗するのが一般的だ。一方、乗るほうも降りる人が終わってからなんてことよりも自分が乗り込むことに重きを置いているので、ドアが開いた途端中央から突撃していく人もいるくらいである。
日本と同じなのは、駆け込み乗車である。ダッシュ力は日本人の半分にも及ばないが、ちょっとでもドアが開こうものなら、いつでも飛び込んでやるという意気が盛んである。
ところが、車掌がのんびりしているのか規則で決まっているのかわからないが、駆け込み乗車のために閉まりかけたドアを開けてから、再度閉めるまでの時間が異様に長い。
10秒ぐらいボーっとしていることもしばしばだ。そこでまたその間隙を縫って飛び込む人が出てくるので、一駅あたり5,6回開け閉めを繰り返すということも多い。実はこの時間が中で立っていると、無駄に思われ、苛立ちを覚えるのだ。