今日の料理(こだわりがないのがこだわり)

フードリテラシーに沿いつつも、なるべく夢のある料理や飲食をジャンル・国境・時代・時間をボーダレスに越えて書いています。

「戒め」と本当に美味しかった皮なしソーセージ。

2016年11月13日 | 今日の料理
豚肉の肩ロースを戻してしまって急用で使えなくなって予定が狂ってしまったので、ソーセージを作る事にした(ちょっと勿体無いが)。

肉を250g超荒く挽いて(ゴロゴロ形が残るくらい)、ボールに
・タイム小1
・オレガノ小1
・クローブを挽いたもの、指の先にホンの1つまみ(3~4粒と入っているか?入っていないか?ぐらい)
・ナツメグ1~2ふり
・塩小さじ1/2(やや弱←調整)
・胡椒1/2(やや弱←調整、白と黒や挽き方の違いもあるし)
・パン粉を120g~140gぐらい(↓写真の後に手元が狂って入れ過ぎたのが丁度良かった)

を入れてトゲトゲしたパン粉があまり手に感じなくなるぐらいまで混ぜて成型し、
油が抜け出ないように小麦粉をまぶして、油をひいたフライパンで焼くだけ。

軽く全体に焼き目がついたら白ワイン少々を投入し、アルコールを飛ばしたら蓋をして蒸し焼き(弱~中火ぐらいで焦げない程度に)。

最後に軽く転がして全体に焦げ目を付けて完成。

そんな美味くないだろうと期待しないで1本食べてみたら(5本弱出来た)、正直結構美味しかった。

・まぶした粉が油脂が染み出てしまうのを防いでいる。
・肉は成型して崩れるぐらいに荒く挽き、間にまぶす時に小麦粉を隙間に入れて補強
・炒め過ぎないようにしないと結構旨味の入った油脂が出始めるので、多少の強火も致し方ない。
・レモン汁を入れてレモン風味やパセリ風味、はたまたチーズ風味も面白いだろうな。
・とにかく加減が大事、広告の「やり過ぎぐらいが丁度良い」とは反対で、料理は「ちょっと足りないぐらいで丁度良いかな?」ぐらいで本当に丁度良くなる。

1食1本にして食べれば、大満足(特に何も味をつけないくても美味しいのだが)

余ったハーブ風味の油はこの後パスタにでもするか?、それとも炒め物に使えるか?、何かの入れ物に入れ、フランス料理のリヨンみたいにその家庭の風味のラードとして保存しておいてもよい。


19世紀(日本だとその頃、伊能忠敬が日本地図を完成させ、華岡青洲が三国志の華陀の時に失われた麻酔薬を世界で初めて分量から記して開発し、大塩平八郎の乱や、倒幕まで至っている)のイギリスの文献には、挽肉をまとめた皮無しの手作りソーセージが出てくるらしい。

後日も1回再現して、(今回少しパン粉を減らしたが前回手元が狂ったパン粉もやはり140gぐらいだったな、20gぐらいでこんな違うものか、クローブの粉も本当に2~3粒、塩はまあギリこの範囲内か、料理は基本ちょっと足りないぐらいが丁度良い)、レンジで温めたり炒めたり(少しシツコイと思ったら温め直すと油脂が出てしまうので好みの油脂の量になる)1本余ったので、肉料理をほぼ邪魔せずサッパリさせるタマネギ、更にキレが出るように鷹の爪の輪切り少々(ソーセージに胡椒が入っているので馬鹿みたいに辛いのは苦手だし少し減らした)と炒めて、パスタにした。

タマネギの切り方1つでも、表現したい味って出るってなんとなく気付いたというか思った

パスタを茹でながら、
上記の余っていたハーブ風味の油脂(最初からオリーブオイル使えば良かったかな?でも勿体無いし・・・)を温めたフライパンで少し溶かして(全部使うとシツコイので)、

タマネギを半透明一歩手前までパスタの茹で汁を入れながら焦げないように炒め、

輪切りの鷹の爪を投入

半透明まで炒めたら(こうすればなんとか輪切りの鷹の爪も焦げない)、

火加減や、焦がさない水加減でもそれはフライパンの中で表現され続けてゴールへ向かう。
(今回は誰もが喜ぶ子供っぽい味にしたかったから
子供の味覚は純粋に美味しいか?不味いか?しかないから、若いうちは味蕾が多いので素材の味も強く感じ取れるし、素材が高価だとか美容や体調がどうとか偏見や掛け値、打算がなく、味だけを見ている気がする。因みに”ワサビが食べられない”とかそういう中2病やメンヘラのフリもしない、純粋に食べられないのだろう、自分は子供の頃から食べられたが、ワサビ好きだったし=
だから無添加の白ワインとかも入れなかった)


切ったソーセージを入れ(冷蔵庫に入れておいたので硬くなって切り易い)

炒めながら、茹で汁で焦げないように調整(少し味も薄いぐらいで塩の味を決めてしまう)

アルデンテのパスタを投入し、味を完全に決めて、煽ってから自家製サルッシャのパスタなんてね。

しまった、久しぶりに作ったから調子に乗って自分の好きな薄味にしてしまった、自分の好きな味じゃダメなんだ(自分の美味しいと思う味はいつでも作れるけれど、TPOや目的に合わせて自分の中の引き出しをコントロールしながら、1つのものでもいくつも味が作れるようにしておくのが目的だったんだ)。

美味しかったんだけれどね。
(ソーセージに味が付いているし)

人によって味覚のポイントが違うからレシピはあまり書かないのだけれど)久しぶりにレシピを書いてしまった。
自分が忘れないように記録しておこう、自分が好きな味にしてしまった「戒め」と共に。

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