社長つれづれ日記

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浅野内匠頭

2006年01月16日 | 経営研究会
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*この日記は日々の行動を小説風に書き留めたものです。


平成18年1月16日(月曜)曇り、東京出張

 「私は赤穂藩の第3代藩主、浅野内匠頭(あさのたくみのかみ)にはなりたくありません。いくら正義といえども、トップの一時の感情で、会社が存続できなくなるなどと、経営者として絶対にさけなければならないと思うんです」

 栄一は最近、経営者の責任の取り方について考えている。それもあってか、いつになく言うことに力が入っている。

 「確かに赤穂浪士の討ち入りの話しは、家臣の主を思う忠誠の姿として、感動的に私たちの心に受け継がれています。しかし、実際、藩は取りつぶしになり、家来の多くは職が無くなり、生活に困り、路頭に迷ってしまうわけです。・・・そうなることを、リーダーは望んでいるわけではないですよね」

 栄一の話に、大手ソリューションプロバイダ事業部長、澤登正一は頷いている。そして、優しい目で栄一の顔見ながら、

 「中小企業を経営するのは大変だね。会社のことを思い、社員さんのことを思い、そして、取引先のことを考える。一生懸命にそういうことを考えながら努力している経営者の姿は、立派だと思うよ。」

 東京都人形町、しゃれた洋風作りの居酒屋に栄一と澤登はいた。栄一は日中、経営研究会の全国理事会に出席をしている。「せっかくだから会社によらないか」という澤登の声に、栄一は出かけてきた。

 澤登は数日前、栄一がメジャーブランドとのやりとりでいやな思いをした際に、励ましのメールを栄一に送っている。今日はその時の話しも話題に上った。澤登は、大手で働いてはいるが、中小企業の悲哀をよく理解し、地域の中小企業の発展を応援している栄一の良き理解者である。

 栄一と澤登は、今後の事業展開について話が弾む。ほろ酔い加減が気持ちよさそうだ。


つづく

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