2651 東芝のインドネシアからの撤退?移転について、エッジングという製品の受注がなくなってしまい、6ナイロンが3トンほど残ってしまい、困っているという話を聞いて、検索してみたところ、インドネシア新聞というページに当たった。書き人知らずの文章が長々と書いてあった。印象的だったのは、その長々しい文章の最後に、日本の?日本人の?三つの寂しさは、仕方がないようなことで〆くられていた。
インドネシアの高速鉄道の受注ができなかったことで、この人は、日本が受注できなかったことを、悔しくお思い、今になって、愚痴をこぼしている、その愚痴が、みっともないと言いたいのでしょうか。日本のマスコミの取り上げ方と記事が気に入らなかったようだ。大いに批判をしている。そして、それは、日本人の寂しさからきている表現だと言いたいのでしょうか。
その三つとは、一つは、日本は、もはや工業立国ではないということ。もう一つは、もはや、この国は、成長はせず、長い後退戦を戦っていかなければならないのだということ。そして最後の一つは、日本という国は、もはやアジア唯一の先進国ではないということ。
私はこれらのことが、寂しいとは思わない。なぜ寂しいことと、決めつけるのでしょうか。そして、これらのことが、寂しいことだから、中国受注に関して、難癖や批判を並べているというのも、理屈が変でしょう。
中国が受注した要因は、インドネイア政府が一切資金の保証を受けないという条件だからでしょ。安全面やサービスの質や運航技術のことは、どうでもよかったのです。それと、ジャコウィさんの私的好みだったのでしょう。前にも書いたが、誰が良い、悪いではなく、また、受注できなかったことを、悔いることも、羨むことも、落胆することも、全く必要ないと思うから、マスコミが中国やインドネシアの決め方やプロセスに関して、あとで、何を言っても仕方がないし、何も、言う必要はないのです。そして、何かを書いたマスコミを批判する必要もないのです。ましてや、日本人の寂しさなどという必要も全くないのです。大体、日本人が三つのことを寂しいと思っていないと思う。
私は、高速鉄道を受注しなくてよかったと思っている。あんな山の中、インドネシアでは、未だに、トンネルや橋だらけの道路や鉄路は一路線もない。今までにない難工事になることは、はっきりしている。カラワンからバンドゥンまでの高速道路を自分で運転してみたことがある人ならわかると思うが、日本では考えられない、急勾配の急カーブの連続です。しかし、高速代は、只に近い。高速鉄道はトンネルと橋梁でつなぐことになる上に、駅が少ない。誰が、高額を払って利用するでしょうか。もっと需要なことは、バンドゥンからチレボンに繋げなければ、スラバヤまでの高速鉄道の意味がない。これが、また、カラワンからバンドゥンまでと負けず劣らずの山岳地帯。バンドゥンまでが大赤字になるのに、その先を引き受ける会社はないと思う。
何故、バンドゥン経由にしたのでしょうか。ジャカルタからチカンペック、そして、チレボン、スマラン、スラバヤにすれば、地理的に、おそらく、トンネルは一か所もいらないし、橋も高架はないし、カーブもほとんどないから、それに、地震とは無縁の地帯、安全面でもかなり優位だと思う。こういうことを、日本は、提案すべきだと思う。そして、それが、中国やフランスなどに取られてもいいじゃないですか。寂しいからどうのこうのではなく、批判をするのではなく、提案をした方が良いと思う。この人もマスコミも目くそ鼻くそですね。
我が住処の様子、約20年前に新築でした。
ルマーサキット ハラパン クルアルガの前の交差点、バイクも取り締まり。ラディアと言います。プチュノンガンと読みます。このあたりの地名です。
高速鉄道 バンドゥン チレボン