『片付けない作家と西の天狗』

2007-10-14 23:03:57 | books
数日前に、やっと読み終えた笙野頼子の『片付けない作家と西の天狗』。
やはり「寝る前読書」には重すぎた。
読みたかった「素数長歌と空」は、「現代詩叩きをする人の悪口を(自分は詩人ではないのだけれどたまには詩の味方でもしてみようと思って)書いてみた」ものらしい。1、3、5、7、11……と、素数の音数だけを連ねていく長歌形式(同じ音数は使えない)という発想はなるほどという程度だけれど、素数歌人は素数音数でしか会話できないというのには笑った。でも、ところどころ「9」が素数として扱われていたりして、それはまずいんじゃないかしらね。

後書きに飼っていた猫の突然死のことが書かれていて、最近、友人の飼っている猫が死んでしまったばかりなので、なんだか悲しかった。

全体としては、なんというのかなあ、やっぱり気が狂っているとしか思えないのだけれど、こういう粘着文体は嫌いではない。町田康にも通じるような。


でもって「ガンダム∞」もやっと見た。まだ1話だけだけど。
と、登場人物が多すぎて大変(笑)。

晩ご飯は気力がないので、烏賊と大根の煮物(肝入り)、じゃがいものきんぴら、酢牡蛎、麩のみそ汁。

7割と3割

2007-10-14 01:13:35 | Weblog
テープ起こしな一日。
自分の発言の空疎さにげんなりする。

夕方から出かけて、新宿へ。紀伊國屋書店で短歌の総合誌をひととおりチェック。「短歌現代」で岡井さんと玉城徹さんとの往復書簡が始まったらしい。なんだかひどくどきどきする。
M上と待ち合わせ。「未来」退会についての追求はともかく、まだ短歌に対して血を流していることを知って複雑な思い。一冊ずつ欠けている全集の話とか、かなり象徴的だとは思うのだけれどね。
で、その流れから7割と3割の話になり、わたしとしてはとても納得したのだけれど、分かるように文字で書くのは難しいな。勝負は3割のほうで、ってこと。

そのあとまた素数の話をして理解してもらえず、会計では決裂して解散。白紙の領収書の行方やいかに!