エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

東芝のスマートグリッド等エネルギー戦略

2010-03-29 00:09:26 | Weblog
 東芝の新しいエネルギー戦略は、子会社化したウェスティンハウスを含めた原子力事業のほか、太陽光発電システム事業,スマートグリッド事業,新型電池事業,新照明システム事業、CCS事業などから構成されています。
 このうち、太陽光発電システム事業については,系統連系,電力最適制御などのシステム技術、パワエレ技術、蓄電池技術、大規模プラントエンジニアリング技術などの強みを生かし,2015年度に2000億円の売上高を目指しています。
 定格250kWで最高効率97・5%というパワーコンディショナーの提供、国内電力・産業メガソーラ案件の受注、現地システム・インテグレータとの提携による海外の電力・産業市場への進出およびスマートグリッドへの対応強化が重点事項となっています。
 このような太陽光発電事業と密接に関連するスマートグリッド事業については、電力ネットワークの安定制御・監視技術、スマートメーター技術、,SCiB蓄電技術などが東芝の強みです。また、電力会社と協調したμEMS(Micro Energy Management System)の開発に取り組んでいます。
 2009年12月に,東京電力グループの東光電気と計器事業の会社を設立していますが、分散型電源普及への対応,FEMS/BEMSなどのソリューションの提供を強化することとしています。スマートグリッド事業では2015年度に1000億円の売上高を目指しています。
 また、新型電池事業については,新型二次電池事業(SCiB)について2015年度に2000億円の売上高を目指しています。同事業については,将来の世界的な需要拡大に備えて第2量産工場の新設を計画しています。
 燃料電池事業として業界では唯一の都市ガス・LPガス兼用で小型軽量タイプのエネファームを商品化したほか、小型燃料電池事業(DMFC)について2015年度に1600億円の売上高を狙っています。同事業では,携帯端末向け外付け充電器の販売を2010年上期に予定しています。これに続いて,携帯電話機やパソコン用に順次展開を図る方針です。
 新照明システム事業については,2015年度に3500億円の売上高を目指すなど,新規事業の中では最も積極的な計画を打ち出しています。東芝の強みとしては、業界最高レベルの総合効率を実現していること(LEDベースライトの場合に84lm/W)およびデバイス・素材・光源開発技術,多様なアプリケーションやグローバル・インフラなど新照明ビジネスに関わる幅広い事業範囲を有していることがあります。取り組みの重点事項としては、ラインナップ拡充とグローバル事業展開です。このうち前者のラインナップ拡充に関しては,LED電球,一般照明器具(ダウンライト,ベースライト,誘導灯,屋外照明),産業照明(スタジオ,空港灯火用)などに取り組んでいます。
 さらにCCS事業については,実証プラントによる検証を行っていますが、2015年ころに商用機に適用し、2020年度にはCCS事業で1000億円の売上高を目指しています。

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