エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

【スマート連載】日本にスマート産業クラスターを形成せよ

2013-02-21 06:42:16 | Weblog
 毎週「環境ビジネスオンライン」にウェブ連載している「見えてきたスマートグリッドの現実」に、「日本にスマート産業クラスターを形成せよ」を掲載しました。

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 スマートグリッド、スマートコミュニティに関する新産業の創生やイノベーション(=スマートイノベーション)について解説していますが、今回は、その3回目として「日本にスマート産業クラスターを形成せよ」について解説します。項目としては、1. 「ビジネス・エコシステム」に基づく「スマート産業クラスター」、2.スタンフォード大学と数多くの起業家の存在、3. ベンチャーキャピタルやエンジェルによるリスクマネーなどの供給、4.ナスダックなどの新興株式市場における資金調達メカニズム、5.サポート人材の存在と人材供給メカニズム、です。

●「ビジネス・エコシステム」に基づく「スマート産業クラスター」

 前回の連載「シリコンバレー・モデルのダイナミズムを取り入れよ」(http://www.kankyo-business.jp/column/004145.php)で「シリコンバレー・モデル」のダイナミズムについて解説ましたが、シリコンバレーがここまで育つに至った背景には、以下に述べる6つのインフラ要素が考えられます。

 これらの要素が一定範囲の地域に集積したベンチャー企業群である「産業クラスター」を支える構造を形成し、生態系のような「ビジネス・エコシステム」(Business Ecosystem)となっていることが特徴です。「シリコンバレー・モデル」のダイナミズムを日本に取り入れるためには、このような「ビジネス・エコシステム」に基づく「スマート産業クラスター」を形成することが必要です。

●スタンフォード大学と数多くの起業家の存在

第1は、優秀な大学や、研究機関の存在していることです。シリコンバレーではスタンフォード大学、カリフォルニア大学バークレー校、サンノゼ州立大学、サンタクララ大学などシリコンバレーの成立には欠かせない大学があります。さらに数多くのコミュニティカレッジが高度なスキルを身につけた人々を送り出してきています。シリコンバレーの創始者ともいうべきヒューレット・パッカードを初め、近年ではヤフーを創立したジェリー・ヤング、グーグルを創立したセルゲイ・ブリン、ラリー・ページらはともにスタンフォード大学出身です。

また、SRIインターナショナル、PARC(2002年まではXEROX PARC)、EPRIといった優れた研究機関も同様にシリコンバレーの発展に大きく寄与しています。

第2に、多くの起業家が活動し、それを支える健全な起業家精神が根付いていることがあげられます。シリコンバレーの大学、研究機関から生まれたベンチャー企業がこれらの大学・研究機関から多くの起業家予備軍を雇い、さらに多くの起業家が生まれるためのトレーニング・グランドを提供しています。また、多くのベンチャー起業家は、自らの成功体験、あるいは失敗経験をもとに研究会、勉強会、セミナーなどを開催し、さらに次のベンチャーを立ち上げるべく活動しています。



(以下、略) *全文は以下にアクセスするとご覧になれます。
→http://www.kankyo-business.jp/column/004204.php

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