エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

伊藤忠商事、リチウムイオン蓄電池ビジネスを本格化

2010-01-29 21:13:38 | Weblog
 伊藤忠商事はマンション内の太陽電池で発電した電気エネルギーを車載用リチウムイオン2次電池に蓄電する取り組みを始めると発表しました(こちらをご覧ください)。グループの不動産開発会社である伊藤忠都市開発が2010年1月から分譲を始める新設マンションに独自の蓄電システムを導入します。
 対象となるのは、東京都世田谷区に建設予定の地上5階、総戸数51戸のマンションです。マンションの屋根に出力10キロワットの太陽電池パネルを設置し、発電した太陽光エネルギーを共用部の昼間照明に活用します。また余剰電力を容量24キロワット時の車載用リチウムイオン電池に蓄電し夜間照明に使うというものです。
 蓄電池との組み合わせにより共用部の照明の消費電力のほぼ全量を太陽光で賄えるとしています。これにより年間CO2排出量は約20.5トン減り、1戸当たりの管理費負担も毎月1200円程度減らせると見込んでいます。
 このマンションには電気自動車を使用したカーシェアリングサービスも導入予定で、マンション内にはこのサービスで使用する電気自動車の充電器も設置する予定です。
 伊藤忠商事は今回のケースで実証データを蓄積し、今後グループで建設する他のマンションにも拡大する予定です。リチウムイオン蓄電池の課題に寿命とコストの問題がありますが、プラグインハイブリッド車や電気自動車搭載用リチウムイオン電池を車載以外のマンション、家庭用途にも利用を広げることでコストダウンを図ろうという考えです。

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