エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「スマートグリッド革命」(米通信キャリアも積極的にスマートグリッド市場に参入)

2010-11-07 09:18:14 | Weblog
アメリカでは、通信キャリアもスマートグリッド、特にHANやHEMSの世界で積極的かつ意欲的な取組みを開始していますが、その背景には、トリプルプレイのビジネスモデルが価格だけの競争となり、低価格競争により収益をあげえなくなってきたことがあります。
トリプルプレイとは、音声(電話)・ビデオ(放送)・データ通信という3つの通信機能を1つの回線で提供するサービス形態のことです。通信事業者にとってFTTHやCATVなどを利用する収入源として注目されてきました。これまでは、音声による通信には電話回線を使用し、ビデオはテレビ放送やCATV、データ通信はISDN・ADSL・FTTHを使用するといったように、それぞれの通信は、異なる回線を使って提供されていました。しかし、どの通信においても競争が激しく、他社との差別化を図るためにも、これら3つのサービスを統合して提供することで将来の収入源を確保しようという動きが高まってきたために、通信業界で使われるようになったキーワードがトリプルプレイです。
 トリプルプレイには、テレビ番組の配信を行ってきたCATV事業者が、インターネット接続サービスやIP電話サービスを始めたり、インターネット事業者がIP電話やVOD(ビデオ・オン・デマンド)による映像の配信に力を入れるといった動きがありますが、様々な事業者がトリプルプレイのビジネスモデルで市場に参入したため、ポスト・トリプルのプレイビジネスモデルの差別化が必要となっています。
このような観点から、今やHEMSはアメリカのHAN市場においてキラー・アプリケーションとなっており、Verizon、AT&T、Nokiaなどの通信キャリアは、HEMSに関連した各種サービスを提供することにより、他社とは異なるビジネスモデルを構築しようというねらいで積極的なビジネス展開を行っています。 

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