エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

賽は投げられた

2011-05-10 07:08:52 | Weblog
トップダウンで高い目標を掲げ、日本の経済や社会のあり方を変える。それが日本政府の考え方です。その政府が期待しているのが日本の最先端の環境エネルギー技術です。プラグインハイブリッド車、電気自動車、その心臓部となるリチウムイオン電池、さらに世界最先端の発電効率を誇る太陽光パネル、こうした環境エネルギー技術を普及させ、さらに高める政策で低炭素経済社会の実現を目指しています。そして、これらの環境エネルギー技術の革新をインフラとして統合し、次世代の経済社会を構築していく上でのリーディングコンセプトとしてスマートグリッドを推進しようとしています。
こうした動きは日本だけではありません。アメリカのオバマ政権は、この爆発的なパワーに着目し、総額580億ドルもの予算を投じて技術革新と市場への浸透、雇用拡大を後押しするとともに、世界に先駆けてスマートグリッドを完成すべく、企業との連携を強化しています。
その先頭に立っているのはシリコンバレーであり、グーグル、マイクロソフト、シスコシステムズ、IBM、GEなどの大企業や数多くのスタートアップ企業、PG&Eなどの電力ガス会社、さらにはAT&T、ベライゾンなどの通信キャリアが積極的なビジネスを展開し、その動きは全米に広がっています。インターネット検索の最大手グーグルは、地熱、太陽熱、風力発電に関するベンチャー企業や電気自動車を開発しているベンチャー企業に対して積極的に投資しているほか、10年2月より電力取引にも参入しています。
「賽は投げられた ルビコン川を渡れ」。これはカエサル(シーザー)がローマに進軍する時に発した有名な言葉ですが、まさに新中期目標によって、エネルギー政策、地球温暖化防止に関する「賽は投げられた」のです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿