エコポイント&スマートグリッド

省エネ家電買い替え促進で有名となったエコポイントとスマートグリッドの動向を追跡し、低炭素社会の将来を展望します。

「スマートコミュニティ革命」(シリーズ;中国では太陽光発電産業連盟が設立)

2011-03-22 00:01:05 | Weblog
中国政府は、太陽光電池への投資過剰を防ぐため、サンテックなどのメーカーに太陽光発電産業連盟を設立させました。サンテック(Suntech)、インリ(YingLi)、トリナソーラー(TrinaSolar)などの大手23社が加盟しており、これらメンバー企業の09年の多結晶シリコン生産量は全国の7割、太陽光電池の生産量は全国の5割以上を占めます。
中国メーカーの生産能力の急速な拡大は続いており、工業情報部と国家発展改革委員会の調査によると、09年10月時点で国内の太陽電池生産メーカーは約120社、生産能力は年間5,600メガワット・ピーク(MWp)です。さらに、建設中の新規工場の生産能力は合計8,300MWpに達し、現生産能力の1.48倍に相当します。また、多結晶シリコンの生産量も急増しており、多結晶設備技術国家工程実験室の発表によると、生産量は06年の287トンから、07年は4倍の1,156トン、08年はさらに07年の3.7倍の4,300トン、09年は08年の4.7倍の20,230トンに拡大しました。
中国太陽光産業連盟の発表によると、中国の太陽光電池産業は生産能力に比して技術力がまだ弱く、特に薄膜シリコン太陽光電池、多結晶シリコンのコア生産技術力を高める必要があります。また、同産業の省エネ基準、体積基準、環境保護基準など一連の工業規格を制定することも重要な役目となります。

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