ごろりんブログ

雫石鉄也のブログ

そごうがなくなった

2019年10月01日 | いろいろ

 西宮生まれで、三つの時から神戸市民であるワシが、こんな景色を見るとは思いもせなんだ。ご覧のように写真に写っているデパートは「阪急」や。なんともおかしげな感覚や。ここにはワシがものごころついたときから、ず~と「そごう」があった。デパートの「阪急」は大震災以前は、いま、工事中の阪急三宮駅の駅ビルにあったんや。
 阪神沿線在住のワシにとって、デパートといえば「そごう」や。阪神電車の三宮で降りると、すぐそこに「そごう」がある。これはワシが子供のころからつい先月までのことや。
 むかしむかし、大むかしは「そごう」へ行くというのんは一大イベントであった。阪神電車で御影をすぎるあたりからワクワク。で、三宮について改札を出るとそこがワンダーランドそごう。親が買い物してる間は子供のワシは屋上の熱帯魚売り場にいた。おもちゃより魚の方が好きな子供であった。ネオンテトラやグーラミィを見ていると時間が経つのを忘れる。用事がすんだ親が呼びに来る。8階の大食堂でごちそうを食べて帰るのである。もし、なんか買ってもらったら、がまんの限界は新在家あたりかな。石屋川を過ぎれば、包み紙を開けて中を見ている。
 そういう想い出がつまった「そごう」がなくなった。さみしい。