天降る「人魂」探し（題図：ディスカバリーパーク焼津夏の星座ガイドno91より）

一寸転んだだけなのにと、骨折したお身内に対し、カルシウム足りないんだよねとお客様。ビタミンD+Kは置いとくとして、「後、リンもですよね」と付け加えます。食事でタンパク質取ってりゃ、オマケに付いてきますけど。
なんせ必須ミネラルで、主にリン酸カルシウムとして成人体重の1%を占めるとか。DNAや体内通貨ATPの構成にも重要だそうです。

何故宇宙にこれだけ豊富にリンがあるのか。長年判らなかったそうですが、近年支持されているのが新星爆発説。恒星から連星である白色矮星にガスが降り積もり、核爆発を定期的に起こすこの現象は、超新星爆発を凌駕する多くのリンを生み出すそうで。

そして今、その現象を直に目撃できる可能性が高いと言われる冠座t星。８０年ごと周期的に爆発するこの連星、本来2026年予定でしたが、減光から400日後に起こるという兆候が見られ、誤差含め今年2月～9月予定。普段肉眼で見えないｔ星が北極星位に見えるとの事、但し1~2日間。

2２時、頭上にある夏の大三角ベガと北西アークトゥルスを直線で結び、中央ややアークトゥルスよりに見えるのが冠座アルフェリカ？その近くに明るく見えだす星を探します・・・が今日も見えず。ところで、爆発で飛び出すのはリン化水素の形なのでしょうか。

「人魂」候補としてよく耳にするリン化水素(PH3ホスフィン）は土葬だった時代、腐敗によって生じ水と反応、常温で「燃え」ます。
お盆に彼岸（宇宙）から、故人達が戻ってくるなんて、一寸出来過ぎな気もしますが。

ため息交じりに見上げる夏の大三角を、突然横切る赤い流れ星・・・1,2,3秒・・長くてデカい！ああ、ペルセウス座流星群か！

状況をあまり理解していない娘を、取り敢えずベランダに引っ張り出し、寝ころびながら2人して流れ星を探しました。