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平均値と中央値(2010年7月19日放送分)

2010年12月22日 | FM放送要旨
かずさFM 83.4メガヘルツ 「熊本秀樹の生活まる得情報」
放送時間 毎週月曜日9時30分~ 再放送19時30分~




NO66平均値と中央値(要旨)



 
 1.平均値(算術平均)
  ①データを全て加え総個数で割って計算します。
   通常特に断りが無ければ平均と言えば算術平均を指すことが多いようです。
  ②問題点
   データに異常値が混ざっていると、平均値がその値に引きずられてしまうことがあります。
   データの分布が非対称になっているときは実態と違う値がでてくる可能性があります。
   分布が対称とは、グラフに表したときに真ん中が高く、左右が同じ、
   ちょうど富士山のような形になります。
  ③個人の資産平均などで平均値が何となく庶民感覚とずれるのは、平均値が
    高額所得者によって高いほうに引きずられるからです。






   例)財布に入っているお金の平均を見てみましょう。
     1千円しか持ってない人が1人
     1万円持っている人が20人
     20万円持っている人が1人
    平均は約1万8千円ですから、1万円持っているほとんどの人は、
    ほかの人はみんな2万円近く持っているものだと勘違いしてしまうかもしれません。
 





 2.中央値
  ①平均値の問題を解決するために、 中央値を使う方法があります。
   小さい方から順に並べ,中央にくる値が中央値です。
   中央値は、真ん中付近の値だけを使って求めるので、異常値が混ざっていても、
   その値は中央値に影響を与えません。
   分布が対称(富士山のような形)ならば、中央値と平均値は、ほぼ同じになります。





 3.金融資産の平均値と中央値を見てみましょう。
  ①二人以上世帯の金融資産額(平成21年調査結果)
   貯蓄を保有していない世帯を含む全体では
    平均値 1,124万円
    中央値  500万円
   金融資産を保有している世帯のみでは
    平均値 1,478万円
    中央値  800万円
   となります。