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退職金をどうするか。その2(銀行の定期預金)

2006年08月26日 | 団塊世代の金融商品
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普通預金と並んで銀行の定期預金もなじみがある金融商品のひとつです。

当面使う予定のないお金は定期預金にしておくことが多いのではないでしょうか。

「退職金をどうするか」の第2回目は銀行の定期預金について考えて見ました。
基本的な定期預金は預入金額が300万円未満の「スーパー定期」と300万円以上の「スーパー定期300」、1,000万円以上の「大口定期預金」とに別けられます。
大口定期預金は次回に考えたいと思います。

スーパー定期やスーパー定期300の特徴は、

①最低預入金額は1円単位が普通です。

②預入期間は1か月以上10年以内の間で設定されています。満期期間を、1か月、2か月、3か月、6か月、1年、2年、3年、5年、7年、10年といった設定をする銀行もあります。

③満期期間を設定する定型方式のほか、満期日を1か月超10年未満の範囲で預金者が指定する満期日指定方式を選択できます。

④通常、満期になれば解約されて普通預金に自動的に移替えられますが、自動継続により契約が更新、延長される商品が多いようです。自動継続には、元本だけを継続にして利息部分を受取る方式と、元本に利息を組入れるかたちで継続する方法の2通りがあります。

⑤利率は各金融機関が任意に設定し、預入時の金利が満期日まで適用される固定金利商品です。

⑥スーパー定期とスーパー定期300では、スーパー定期300のほうが高い金利に設定されていますが、金利の情勢によっては差がつかないこともあります。

⑦利息は満期時に一括して受取る方式が一般的です。利息の目安は期間1年のもので0.25%程度、期間10年で1年間の利息はおおむね0.8%ぐらいです。銀行により利息は異なりますので利用される場合は確認してください。⑧預金保険制度の適用対象です。

⑧期限前の解約は原則としてできません。やむを得ない事情で解約する場合は、中途解約利率が適用されます。

定期預金は普通預金に比べると利息も多く、安全性も高い預け先ですが、一番大きな問題は、預けている間は金利が固定されてしまうことです。

今後金利は上昇する可能性が大きと考えています。
長期の定期預金は普通預金の金利、年0.1%に比べると魅力的に見えますが、公定歩合の引き上げは、年間何度も行われる可能性があります。

10年間の長期に渡って預けても年間1%にも満たない預金金利が良いの悪いのという選択基準がどれほどの意味があるのか考えてみる必要があるでしょう。
また、中途解約などの手間や中途解約にともなう金利のダウンも、いざというときに簡単に引き出せないのは思わぬ負担になるかもしれません。

普通預金と定期預金を合わせた預金残高は毎年増加していますが、定期預金残高は増えていません。
デフレから脱しつつある日本経済を考えると、長期のお金は銀行の定期期預金に預けておけばいいという時代ではなくなっています。