熊本秀樹の木更津暮らし・団塊世代生き残り戦略

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遺言のお値段

2006年07月03日 | 団塊世代のお金、資産
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遺産分割にかかわるトラブルが増えています。
特定の人、たとえば長男にだけ又は奥さんにだけ自分の財産を与えたいと考えている人は、遺言の手続きをしっかりしておく必要があります。

どうしていいか分からない場合は信託銀行に相談してみるのもいいでしょう。
遺言書作成の相談から手続き、保管、最後の財産を分配するまでサポートしてくれます。

これを遺言信託と言いますが、費用はいくらかかるのでしょうか。
三菱UFJ信託銀行の例を見てみましょう。

遺言書保管の手数料が31万5,000円、
公正証書の作成に10万5,000円、
合わせて42万円が必要です。

遺言書の保管料は毎年5,250円、
途中で内容を変更したい場合は5万2,500円
がそのつど必要になります。

そして、もっとも大変な作業である、遺言の執行を頼むと、
5,000万円以下の部分に2%、
5千万~1億円の部分は1.5%、
1億円~2億円までの部分は1%
2億円以上……
と相続財産額によって遺言執行報酬(下限額157万5000円)を払うことになります。

最後の最後まで面倒をみてもらうためには、およそ200万円以上のお値段になりますが、子供たちの骨肉の争いを回避するためには安い買い物かもしれません。

また、公証人役場で公正証書を作成しておくことも有効な方法です。
相続財や相続させたい人の数によって費用は異なりますが、公正証書遺言の手続にかかる費用(相談なども含めて公証役場へ支払う額)は10万円程度のようです。
他に病院などに出張してもらうと、遺言書の作成費用がおよそ1.5倍、日当が2万円程度、交通費が実費負担となります。

とりあえず安い費用で遺言書を公正証書にしておくだけでも、あなたの大切な人に対して責任を果たせるのではないでしょうか。