楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
気の向くままに日常と趣味の自転車旅を綴ります。

2019 参院選挙 -大橋巨泉の遺言-

2019年07月19日 | 日記

早大時代からジャズ評論を書き、その後、『11PM』、『クイズダービー』、『世界まるごとHOWマッチ』といったユニークな番組の司会者としてもマルチタレントぶりを発揮し、一時は民主党から政界にも進出した大橋巨泉氏。2016年7月12日に82才で亡くなった。

その直前まで「週刊現代」に連載していたコラムはまさに『遺言』として書かれた。

このことを当時の新聞コラムで読んで、「ハッパフミフミ」・・セミリタイアし、海外で優雅な生活を送るちよっとおちゃらけなオヤジという持っていたイメージがその時反転した。

 ■今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。だが今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずな事が連日報道されている。書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです。(最終回 2017年7月9月号)

■“経済”とか“景気”とかいうものは、あくまで人気(支持率)を高めるための道具であり、本当の目的は教育と憲法を変えて、「強い日本」をつくる事なのである。この鎧を衣の下に隠した、安倍晋三は恐ろしい男なのだ〉(2013年6月22日号)
 
 最近は外交が「道具」として使われている。読み返して安倍政治を見事に喝破していたことに驚く。
 
そして、最も恐ろしいこと。それはJR札幌駅前の道警の行動。まさか・・と思っていることが次々に起きている。
 
 最終稿は意識が途切れがちになっていた時に親族の協力を得て書かれた。命を振り絞って発信した安倍政権批判のメッセージを読み返して期日前投票を済ませた。

 

 

 


本家、『博多祇園山笠』 (つづき)

2019年07月17日 | 日記

『博多山笠』見物。

親戚のTさんにご案内頂いた。

先ずは“追い山笠”の前日に櫛田神社詣で。当日は7つの“流れ”が「清道」と書かれた幟を廻って街に繰り出す。

 追い山笠は毎年7月15日午前4時59分に商人の街だった博多地区で行われる。

厄払いの意味もあったそうで770年の歴史のある櫛田神社の祭事だ。

櫛田神社を出た流れは東長寺に立ち寄リ、子供達が住職に巡行の始まりを告げる。(7月15日午前5時過ぎ)

 街中の最初の見せ場(東長寺前)。この後、5Kmのコースを先回りして何度も見物した。

 

 沿道には水が用意されている。しぶきが掛かる。

 

 

このアングルは地元紙ならでは。最高潮。(西日本新聞)

 

 

追い山笠が終わって梅雨が明け、福岡に本格的な夏が来る。

 

故郷、芦別の『健夏山笠』は毎年7月20日と決まっている。

かつての街の賑わいが戻ることはあるのだろうか。

JR博多駅前の飾り山笠の展示  


本家、『博多祇園山笠』

2019年07月14日 | 日記


高校卒業までの殆どを炭鉱の西芦別(三井芦別)で過ごした。

小学校3年の頃に石炭から石油への国のエネルギー政策の大転換から三井三池争議が起き、西芦別にも波及していたことを覚えている。

五木寛之の小説「青春の門」に描かれているように、元々炭鉱は血の気が多かった。

中学を卒業し、“その世界”に入った友達もいる。というわけではないが、勇壮な『博多祇園山笠』の伝統を受け継ぐ祭りが芦別にある。

毎年7月の第3土曜日に“追い山が行われる『健夏山笠』だ。

高校の頃には無かったが、たまたまNHKの放送を観て感動した人々が昭和60年に独自で始めたという。炭鉱の血か。

今では本家から「兄弟山笠」として認められている。

10年ほど前に出掛けて見たことがある。街は人口減で寂れ、“流れ”を曳く人達も外に応援を求めているとの友人の話もあった。

一度、“本家”を見てみたい。そう思って福岡に来た。




 



 


北海道沿岸一周自転車旅 完成へ

2019年07月13日 | 円 -bicycle-

還暦から本格的に“北海道沿岸一周自転車旅”を始めた。古希の今年が完成年だ。勤めていた頃から少しずつ繋いできて、丁度10年目ということになった。最初は函館から江差、瀬棚、今金、長万部だった。大学を卒業し、駆け出しの初任地域を選んだ。今金の新矢旅館の女将さん、Mさん、懐かしかった。

そして残ったルートは、道東の羅臼~中標津~根室~浜中~厚岸~釧路。夏でも肌寒く霧深い地域なので知らず知らず「トリ」となった。

2017年の8月上旬に網走までJRで輪行し、ウトロ~羅臼~相泊温泉(道路の行き止まり地点)~羅臼~網走と知床半島を1週間ほど走っている。北朝鮮のミサイルアラートが鳴りまくっていた時期だった。あれは何だったのか。

今年のルートは知床峠が重複するが、峠の羅臼町側にある「熊の湯」が素晴らしいので近くのキャンプ場で2泊することにした。管理する地元漁師さん達との湯船談義も楽しい。「そっちさ行ったらヤケドするぞ。」浴槽の源泉出口はまさに熱湯である。

出発予定は7月20日。道中に風蓮湖、納沙布岬、霧多布岬など見所が多い。根室地方の今の最高気温は20℃前後なので、少しでも暖かくなることを念じてツーリングプランを練っている。

  

 500Kmくらいか。

「熊の湯」の傍を流れる羅臼川から立ち登る豪快な湯煙  2017.8.9

 


今朝のポタリング

2019年07月12日 | 円 -bicycle-

天気の良い朝は自転車で近所をぶらぶら散歩する。ツーリングの体力維持にもなる。もう20年以上の習慣になった。子供から「よく続くね。」と言われたこともあった。

最近ポタリング(自転車散歩)を始めた近所に住む昔の職場の先輩と一緒に話をしながら1時間ほど河川敷道路、畑、水田の中を走る。「股関節の痛みが和らいできた。」と感謝されたりする。

今朝は一羽の見かけぬ野鳥を目にした。カラスを一回り小さくした大きさで尾が長い。口を大きく開けて盛んにキーキーと鳴いていた。スマホのカメラを向けても逃げない。  

 

       

 

子育て最中で警戒中か。相方を呼んでいるのか。何かの異変に気づいているのか。随分と大きな声で気になった。

 

 

 


農作業ヘルパーの記 -大根の出荷-

2019年07月10日 | 農作業ヘルパーの記

今週の農作業ヘルパーは8日、9日、11日。8日の大根の出荷作業は正直、キツかった。今日は休み。のんびり休養だ。

収穫した大根がコンテナに入った状態で次々に洗浄、選別、箱詰の作業棟に運び込まれる。誰がこんなに大根を食べるのだ?と思うような量である。

葉を一定の長さに切断する工程に配置になった。コンテナから大根をベルトコンベヤ-に次々に乗せる作業だ。身体を捻るので体幹を鍛えるには良いかもしれない。

ベルトコンベヤーは休み無く回る。だから作業する人間も休めない。チャップリンの『モダンタイムス』で巨大な歯車にチャップリンが挟まれ回転するシーンが思い浮かんだ。

大根は圃場で機械収穫される際に葉も一定の長さに切断されているので、これ以上揃える必要も無いと思うのだが更にカットする。うず高く積まれた輸送用のダンボール箱がその理由だ。

葉のカットは輸送、店頭陳列のための作業なのだ。ずっと以前から言われていることだが、規格も含めて野菜の流通コストをもっと下げられないものか。

ダンボールの原料古紙だって不足してきている。消費する側の意識も変わらなくてはと思う。

恥ずかしながら大根はスーパーに並ぶものしか見たことがなかった。収穫された段階でサイズ、形は様々で、「大根!」は5本に1本程度。部分カットの手間をかけて出荷するものも当然多くなる。

農産物、特に野菜は基本的にコンテナで運び、ヨーロッパのようにレジで量り精算する方法に変えて行く必要がありそうだ。

チャップリンが提示していることへの対応がA.Iロボット化や外国人労働者というのでは一面的すぎる。機械に追われるようにしているのは実は機械を使っている人間側だということを考えさせる大根出荷だった。

 

 

 

 

 

 

 


3万年前の航海

2019年07月08日 | 日記

《国立科学博物館 3万年前航海プロジェクト HPより》

 

3万年以上も昔、日本人はどこからどうやって海を越えてやって来たのか。国立科学博物館の実験航海プロジェクトが始まっている。

杉の丸木舟で男女5人のクルーが台湾東海岸から徹夜で漕ぎ続け、計画では今晩か明日(7/9)、与那国島に着く予定だ。

直線200Km。秒速1~2mの黒潮に流されず、“3度目の正直”となるか。昨年の4月に台湾一周自転車旅で台東の不思議な亀甲模様の波を観ていたことがあった。

人類史では化石、地層、道具、遺跡、遺伝子解析などの知見を総動員して「事実」は把握出来ても、では「何故そうなのか。」となると途端に立ち止まってしまうことが多いのだという。

黒潮に逆流して二度と帰れない旅に後期旧石器人は何故出たのか。

日本で人口が増えたのだから男女の旅であり、なおかつ台湾から与那国島は水平線の下にあって見えない。流されたのであれば与那国、沖縄には着かないという。どのような航海術を持っていたのだろうか。

謎は多いが、「旅の困難さ」は分かるのではないか。国立科学博物館の海部陽介・人類史研究グループ長は実験航海のきっかけをそう語っている。

何かヒントが捕まえられて「何故?」が少し分かった方がいいのか、分からないままロマンとして残った方がいいのか。航海だけは無事成功して欲しい。

 

 

 

 《2018.4   台湾一周自転車旅 台東の海岸》

 

 

 

 

 

 


農作業ヘルパーの記 -大豆の除草-

2019年07月06日 | 農作業ヘルパーの記

《納豆用小粒大豆 2019.7.5》 

 

机上で農業の仕事を35年やったけれど農作業の経験は皆無だった。6月に農協のヘルパーシステムに登録して様々な作物の栽培管理の体験をしている。

週の後半に農協から電話で仕事の内容と都合の打診があり、翌週の派遣先が決まる。家から車で10分以内と近く、期日の融通が利くのは古希の人間には大変都合が良く、趣味の自転車旅にも支障はない。

この時期は雑草除去の仕事ばかりである。苗を出した後の園芸ハウスは堆肥に混ざっていたとかで外国の雑草も繁茂していた。

遠目では気づかないが畑の中に入ると馬鈴薯畑にはアカザ、ヒエが、大豆畑にはアカザ、ツユクサ、タデが所々混じっている。畝の間を歩きながら左右の雑草を引き抜き肥料袋に入れて搬出する。

ひと目1~2ha位の畑に入ると不思議なものでさぁやるかと“覚悟”が決まる。農業は雑草との戦いとよく言うけれど実感する。農家の人は凄い!店頭に並ぶ野菜を見る目が変わった。

 

 《これから花が咲き秋の機械収穫を迎える。》

 

 


元気な高齢者の社会参加

2019年07月05日 | 農作業ヘルパーの記

 

 農業現場も人手不足が深刻だ。新聞記事を読んで少しでも支援が出来るのならと農協に問い合わせると「直ぐに登録して欲しい。」との返事。

早速、花・野菜の苗の出荷が終わった法人経営の園芸施設の後片付けと個人農家のキャベツ収穫の手伝いをする機会があった。

人生、初の体験だ。

 

 

 

その数日後、今度は農協からのチラシが新聞折り込みに入っていた。

 

 

年齢、経験を問わず。

身体の使い方が出来ていないので疲れはあるが、空の下で社会参加、健康の維持、農業理解、そしてなにがしかの収入に繋がる高齢化時代に相応しい取り組みだと思った。

次々に仕事が舞い込むが自分の時間と調整しながら出来るのが良い。今日(7/5)は大豆の除草だった。(つづく)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


映画『新聞記者』を観た。

2019年07月04日 | 日記

東京新聞・望月衣塑子記者の原案による話題の映画を観てきた。安倍首相と官邸の周辺が関与したのではないかと疑われている「加計学園事件」などが強大な政治権力により蓋をされたままということを改めて思う。

警察情報とネットを使った世論操作の恐ろしさを感じる。先進的で便利な技術も使い方で暴走し、凶器にもなるのは現代社会の落とし穴だ。冷静な目を失いたくない。

最近、日米交渉の内容がトランプ大統領から暴露される機会が多い。ど-んと出しておいて、「やっぱりそうか。」と諦めさせる。マスコミも予定調和の報道で追従する。

二人の間の了解済みの世論操作テクニックなのではないか。真意を聞きもしないし、木で鼻を括ったような説明しか返ってこない。

様々なプレッシャーを受けて報道が萎縮してしまったが「この国の民主主義は形だけがあればいい。」という権力側の呟きが象徴的だ。折しも参議院選挙が公示された。投票の前に観る映画と思った。