楕円と円 By I.SATO

人生も自転車も下りが最高!
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虚無僧尺八 

2023年01月12日 | 日記

ラジオ番組で「虚無僧尺八」なるものを知って、こんな凄い音楽が日本にあるのだと驚いたことがあった。

正月に中村明一(あきかず)の演奏を聴いていた。

 

虚無僧は小さい頃の時代劇によく登場した。

天蓋という深い網笠を被り、僧侶の姿をして尺八を吹く。

顔は見えない。

仇討ちとか探索とか、何か秘密めいていてドキドキしながら観ていた。

 

虚無僧は13世紀に中国から伝わった「普化宗」の僧侶であり、竹管演奏は奥義という。

薦(こも)を携えて野宿したところから、薦僧 (こもそう)とも呼ばれた 。

 

その後、江戸幕府によって武者修業のための宗派となり、真面目なイメージだったが、顔が見えないので悪事を働くニセモノも横行したらしい。

映画に登場した虚無僧にもいたような記憶だ。

 

宗派の教えとしてはあまり堅苦しくはなく、「修行と托鉢のため、尺八を演奏する。」というのが唯一はっきりした決まり事だった。

 

 

竹一本で自然や人の魂と繋がってゆくような演奏だ。

お経の代わりということに納得する。