昨年10月のブラジル大統領選挙で勝利した左派のルラ氏が1日の就任宣誓式で、信号のそばで物乞いをしている人たちに言及すると声を詰まらせて涙を拭い、「酷い有様のブラジルを再建する。」と誓い、前任のボルソナロ氏の政策の批判をしたという。
独裁政権を倒した国民の力とルラ氏のヒューマン溢れる姿が想像された。
ルラ氏は、2003年から2010年まで2期にわたって大統領を務めていたが、退任後の2017年に汚職で有罪となり、2018年の大統領選は服役中のため立候補を禁止されていた。
有罪判決は2021年に無効となっている。
ブラジルでは8日にボルソナロ氏の支持者らが大統領選の無効を訴えて、首都ブラジリアの連邦議会議事堂などに乱入するという暴動が起きた。
そっくりなことがアメリカでも起きていた。
奇しくもボルソナロ氏はブラジルを出て、トランプ氏の住むフロリダ州に滞在中という。
国会を軽視した独裁的な手法がまかり通る日本。
今後、この国でも都合の悪い結果は根拠の無い理由を並べ立てて不服を唱える勢力が現れるのではないか。
麻生太郎なる人物の「防衛増税は国民の理解を得た。」という傍若無人の言動にそれを感じる。
野党があまりにひ弱だ。