《札響公式イッターツイッターより 2021.10.23》
久し振りにKitaraホールで札響定期演奏会を聴いた。( 第641回 2021.10.23-24)
指揮の井上道義さんはコロナ前のX´masコンサート以来。3年振りか。
会場までの中島公園を歩いていて、季節の流れとは逆に冬から春になったような気分だった。コロナ規制からの開放感か。紅葉が真っ盛りでフリーマーケットも開かれていた。
前半の武満徹作品が終わって井上道義さんがマイクで二つのことを語りかけた。
・武満徹は「自分の作品は札響に是非演奏して欲しい」と希望していたこと。
・北海道には釧路生まれの作曲家伊福部 昭という“宝”があること。
なので、札響には両者の作品をどんどん取り上げて欲しいと。
考えてみると黒澤明の『乱』のテーマ音楽は竹満徹が作曲し、演奏は札響だった。
映画『ゴジラ』のテーマ音楽で有名な伊福部 昭は2拍子で力強く大地を踏むアイヌ舞踏の影響を受けたのではないかと言われている。
音楽に限らず北海道の持ち味、身近な宝を見いだして「皆で何かをやって欲しい」というお客さんへのメッセージにも受けとれた。
「土建屋」「一村一品」「時のアセス」「試される大地」。
歴代の道知事の時代を表す言葉があった。「コロナ禍」でままならなかったと思うが、鈴木知事から将来ビジョンが語られないのが気になる。
この日の演奏曲目は、
武満徹: 「グリーン」「鳥は星形の庭に降りる」
プロコフィエフ: ロメオとジュリエット(道義セレクション)
だった。
《生誕90年を記念して制作された像がこの日公開された》