ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

夢をみて

2008-03-26 23:04:13 | 
毎晩、多分、僕は何かしらの夢を見ている。
睡眠しているにも係わらず、夢を見ている自分に気がつき、

「ああ、これって夢なんだろうな」

そして、

「目が覚めた時には、きっと忘れているんだろうな」

こんなことを同時に思っている。

案の定、朝に目が覚めた時に、その夢を覚えていることは少ない。
こんな夢を見たんだな、と多少覚えていても、布団から出て
少し時間が経つと、「あれ、何だったっけ?」
と、すっかり何の夢だったかを忘れてしまっている。

単なる「ボケ」なんだろう。
脳の退化ぶりが最近、とみに激しい。
ある年齢を過ぎた頃から、夢に限らず、物覚えが悪くなっている。
特に、数字に関係する記号が暗記できない。新しい言葉も、よくよく考えないと、
思い出せない。スパッと出てこないのである。

夢の中でしかできないことがたくさんあったはずなのに、
その余韻を楽しんだり、味わったりするメリットが、剥げている。
年をとるにしたがって「夢が無くなる」とはよく言ったもんだ。
このことの例えだったんだなと合点する。

そういえば現実の生活シーンでも、もう夢を見るなどということが無くなりつつある。
自分と言う主体の問題ばかりではない。今の日本でどのような夢を見ろというのか。
一方で、人間の夢の実現のために、多くの事物が犠牲にされてきた。
地球環境などその際たる物だろう。

神が本当に存在するとしたら、「もう人間は夢なぞ見なくていい」と、
啓示を与えているのかも知れない。

神のDeleteが始まっている。または、僕自身が神の国に徐々に近づいているのだろうか・・・。

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