昨日マラソンの終着点にした碑文谷公園でいいものをみた。
春の日差しがまぶしく、桜も芽吹いている。開花まであともう一歩。
周辺の住民が散歩やスポーツに集う。
中央の池には水上噴水があり、四六時中きれいな水の放射を続けている。
公園を2周してフィニッシュにしようと思った。
北側の入り口付近にある公衆トイレの壁面に、クレパスで画用紙に描いた絵が一面に貼ってあった。
近くの小学生が描いた絵だ。トイレの3面にわたり合計20枚くらい。
一枚一枚違う子によるもので名前が記してある。
どうも「ねずみの御嫁入り」のよう。
年頃の娘をもつネズミの両親の所に隣のチュー太がぜひチュー子を嫁にと申し出て来た。
両親はそれを断わり娘のために世界でいちばんの嫁ぎ先を探す旅に出る。
まずは輝く太陽のところへ。太陽は「僕を隠す雲にはかなわない」という。
雲の所へ行くと、「風に吹き飛ばされる。風にはかなわない」といわれる。
風の所に行ってみる。風は「壁にさえぎられる」から壁が強いと。
壁は、壁をかじって穴を作るネズミにはかなわないといった。
その壁の穴からひょっこりチュー太が飛び出してきた。
両親は、結局、いちばん強いチュー太に娘のチュー子を嫁にやることにした。
めでたしめでたし。
そんなたわいもないストーリーだが、子供たちがその場面場面を一生懸命描いている。
それぞれの個性や力量に従い、丁寧に書かれたその絵に、しばし魅了されてしまった。
幸せはすぐそばにある。幸せの青い鳥にも似た物語。
子供の絵に改めてそんな単純でわかりきった真理を教わった気がした。
なんともすがすがしい朝だった。
子供の力は凄い。無意識の力強さ。生に満ち満ちている。
誰しもそんな時を経てきた。なんで大人になるとこうなっちまうんだろうね
それは自分が年取ったからかな
それとも時代がかわったからなんでしょうか
人と関わってさみしくなる時もあります~
ひとの成長は知識や経験を積むことにより
「お利口さん」になっていく過程のような気がします。
いっぽうで確かにあったはずの無垢や不思議が、
どんどん無くなっていく道筋でもあります。
お利口の代償でしょうか…
人も自分もみな同じ。そういう人間同士ならば、
やはり関わりは淋しい場合が多いです。