ある記憶

遥か遠くにいってしまった記憶たち

黒のハットと赤いシューズで

2011-10-02 15:01:30 | 
渋谷の東宝劇場で「アンフェア」を見ました。
雪平夏見、相変わらず不死身でした。

いつもながらとても見応えがありました。
はらはらどきどき、いくつものどんでん返し、
誰が味方で誰が敵か、最後の最後まで気が抜けません。

TVと違いCMで邪魔されないところが映画のよさです。
それに大画面(席は前から3列目のC席…)。
一気に最後まで息もつかせぬ一騎通貫の緊張感が心地よい。

原作者:秦建日子
第一作「推理小説」
第二作「アンフェアな月」
第三作「殺してもいい命」

この日のために全三作を復習の意味で読みました。

今日の終わりからするとまだまだ続く「アンフェア」。
楽しみにしましょう。

さて、秋を意識して黒の厚手の帽子を被りました。
米国製、雉のきれいな羽が横についています。
お気に入りの逸品です。



109のこの場所。前にも記したことがありました。
数少ない僕の青春の思い出の場所です。
もうそんな幻を見ることはなくなりましたが、
この下の階段から息を弾ませ駆け上がってくる一人の少女の幻影。
鏡にその姿が映ります。僕の心が思いっきり高揚する。
その快い感じ、歓喜、性の衝動…

もう全てが溶けて空気のかけらさえありません…。




話しは変わります。
ここは代官山です。

代官山でいまだ1箇所気になっていた場所がありました。

「旧朝倉家住宅」という重要文化財のある場所です。
旧山手通り沿いの代官山交番のすぐ向かいにあります。
入場料100円です。



関東大震災や戦禍を免れ、東京中心部では数少ない大正期の和風住宅です。
近年まで経済企画庁(現内閣府)の渋谷会議所として使われていたとのこと。

大木に囲まれた庭にはどでかい石灯籠が点在しています。
回遊式庭園というのだそうです。



大正ロマン漂うノスタルジックな佇まい。
一時とはいえ心が休まりました。

朝倉さんは豪農でひと財産なした人だとのことです。