平成20年7月30日(水)
新たにシロチドリが抱卵している様子については先に紹介していましたが、去る7月3日の18時半を過ぎた時刻に1羽の誕生を観察しました。
待望の誕生です。
こちらは標識を付けているのが母親です。孵化して間もないのにチョロチョロ歩きだして、親は気が気ではありません。
階段になっているところから落ちそうな所まで平気で行きます。
こっちへおいでの呼び声でやっと母親の元へ戻りました。
でもこれが最後の姿でした。翌朝早めに海岸へ行きましたが、残りの卵も(多分夜間に孵ったと思われます)あの雛の姿も見えませんでした。父鳥と母鳥がうつろにそばに佇んでいただけです。昼も夕方もその翌朝も、またその翌る日にも雛は見つかりませんでした。
追憶のショットです。雨の日もびっしょり羽を濡らしひたすら抱卵を続けていました。
荒れる日もありました。すぐそばを子どもたちが歩いていきます。危険は紙一重でした。
夕焼けは明日への希望のはずったのに・・・。
悲劇の場所です。前の場所に比べあまりにも無防備な所でした。でもどんこの心の中にはあの雛たちは生きています。猛暑日は続きます。