オークスは牝馬の2400ということで、追い切りも様々な含みが出てくる。 人気のリトルアマポーラは今日追うという。 さて田村厩舎の二人娘が益々評価を上げてきている。 レッドアゲートはポリトラックで、全体としてはやや軽めの内容。 ま、フローラからの間隔を考えれば、問題はなく、引き続きいい状態と思われる。 ソーマジックは坂路での単走。 こちらも調整過程は順調で、直前ムードもいい。 ブラックエンブレムは桜花賞時、追い切りを省略して注目されたが、今回はちゃんと時計を出した。 当然状態面は良化と思われるので、あとは本番で力まずに走れるかだろう。 桜で穴をあけたエフティマイアもポリでの伸びは優秀。 間隔のないアロマキャンドルは格下2頭と、軽めの追いだったが、前走の変わり身を証明するコンディション。 西では坂路で桜花賞馬レジネッタ。 中間ゲート再試験もあり、先週もしっかりやっているので、特に問題はなさそう。 武豊騎乗で印が少し付きそうなマイネレーツェルは、単走馬なりだったが、小柄なだけに数字に拘ることもない。 強めに追ったエアパスカルと、末重点のムードインディゴも調子は良さそうだ。 CWのライムキャンディは全体が遅いとはいえ、末の伸びは良く、大敗後でもわずかに可能性を残したか。 問題はトールポピー。 いくら輸送を考慮しているとはいえ、クラシックの追い切りとしては物足りない。 当然馬体重を頭に入れての調整と思われ、仕上げとしてはマイナス点が付く。 あとは馬の底力に期待するしかないね。 アマポーラ抜きでいえば、やはり田村勢のトーンが上っている感じだ。
ここへきて天候の悪化が濃厚となってきた。 土曜日の後半から雨で、日曜も降ったり止んだりという予報である。 ただでさえ二四で難しいメンバー構成なのに、馬場状態が微妙では困ったもんだ。 すべるのか、スタミナを要するのかによっても変わってくるが、何やらムードは不穏な感じ。 今回穴党の期待を背負いそうな1頭が、ムードインディゴである。 忘れな草賞を勝ったのは実に大きい。 元々デビューが圧巻だった。 私はホームページの方で、新馬レポートというのをやっていたが、ムードインディゴの新馬戦は 「評判のムードインディゴが人気に応える。スピードに乗ってからのフットワークは抜群で、4角のコーナーワークも満点。血統も裏づけあり、クラシックへ乗れるか注目」 こんな感じだった。 実は同じ週にリトルアマポーラもデビューしている。 こちらは 「注目ヴェルザンディ登場。結果的に3頭のタキオン産駒でワンツースリーだが、ヴェルはなんと3着。ブランド馬としてはガックシのデビュー戦となった。勝ったリトルアマポーラは一週前の動き良くて、デムーロを配しての完勝。人気のヴェルは少し大事に乗りすぎたかな。まだ脚はあったと思う」 とヴェルザンディ中心の回顧だったね。 ま、正直云うと、リトルアマポーラがこれほどの馬とは、この時思ってなかったかも。 とはいえ重賞期待値に、一応星ひとつ付けたので、勘弁してもらおう。 さてムードインディゴ。 オークス男の福永騎乗で、血統も両親から後押しと、ムードは最高潮か。 それにしても、ここ4年で3勝、2着1回とは神がかりの福永。 いくらなんでも今年は…と逆に思ったりもするけどね。 ただ先ほどの新馬戦は本当に凄かった。 あのレースはこの世代の牝馬の中では、秀逸な内容と云っていい。 果たして…。
前走の大敗から人気を下げてしまった馬で、果たして一変するのは? まずブラックエンブレムは桜10着。 とはいえ予期された敗戦という感じもあるし、スタートも今ひとつで、なんとなく負けに出た雰囲気だった。 ここは府中で存分に潜在能力を発揮したいところ。 エアパスカルは桜9着。 たしかにチューリップの勝ち馬としては情けない。 この馬の場合、血統の良さが、ひとつの拠り所にはなる。 反面一気の距離延長に対応できるかは微妙で、ノッテル藤岡佑の手綱が期待か。 ライムキャンディはスイートピーで人気になった。 もし勝ってれば、今回は有力馬として堂々の登場となった筈。 それにしてもあのメンバーでの12着は意外であった。 クイーンCではリトルアマポーラにさほどヒケをとらなかった内容で、能力は間違いないが、今回ばかりはチト厳しいか。 オディールの桜は、この馬の負の部分が出たものだが、一向に反攻の気運が出てこないのは、やはり距離に対する不安が大きいと思われる。 引き続きアンカツが乗るなら、一発の期待をかけるムキもあると思うが、正直難しい戦いになりそうだ。
オークスはなんとなく輪郭がはっきりしないまま、決戦の舞台に突入という感じだ。 リトルアマポーラが1番人気になりそうだけど、阪神JFもチューリップも出てない馬で、桜花賞にしたって5着。 普通なら本命という字面じゃないよね。 たしかに京成杯の内容は良かったし、クイーンCも一応完勝。 桜も討ち死にの有力馬の中では、マシな内容だろう、という見解かと思う。 勿論能力は疑う余地ないんだけどね。 レッドアゲートは私個人的に、かなり早い時期から注目していて、正直ここまで大きな存在となり 「ほらな」 という反面、ちょっと過大かも、と心配にもなる。 フローラを人気で期待に応えたのは、小柄な馬として立派だったし、脚質的にも融通性が出たのは有利かな、とは思うんだけど。 ソーマジックは色んな意味で、適性が確立しないまま、それでも成長は認められ、結局有力馬としてアピールしている感じ。 最初の頃のイメージだと、二四は少し長いかな、という印象だったけど、今年はもっと不安のある馬が多いし、血統的にダメということもなさそう。 先週G1を手の届くところで逃した後藤が、今度はチキンにならずに乗れればチャンスあるかな。 2才女王のトールポピーは、桜でいざ追い出して、信じられないほど反応が悪かった。 デビュー以来初めての完敗で、巻き返しに黄信号というところ。 元々はオークスが目標といわれていた馬で、阪神JFを勝ってなければ、桜の負けもこんなにダメージとされなかったかも。 桜自体が差のない激戦だったわけで、むしろ体調面がポイントとなりそう。 減った体重は、輸送も考慮され、完璧な仕上げは難しい、という見方は当然あるだろう。 池添が開き直るしかなさそうだ。 ま、どっちにしろ明日の追い切りで、ある程度の目安はつくと思う。 また。
ダービーへは26頭が登録した。 ここへの経緯から、出るのかな?というメンバーも結構名を連ねている。 エーシンフォワード、レッツゴーキリシマ、ショウナンアルバなど。 まあアルバは潜在能力と、左回りでの強さから、期待はあるのかもしれないけど。 ディープスカイ、サクセスブロッケンの急参戦もあって、このままでは押し出される馬が出てきた。 フサイチアソート、ノットアローンあたりだ。 フサイチは次点だから出れる可能性もあるけど、ノットアローンは展開面からも、去就は注目される。 出れなければ白百合へ行くんだろうね。 さて、現時点での人気は、マイネルチャールズ、ディープスカイ、アドマイヤコマンドが上位で、次にレインボーペガサス、ブラックシェル、タケミカヅチ、クリスタルウイングと続くか。 ま、ダービーとして考えれば、はっきり云って小粒という印象だけど、アグネススターチが引っ張ってくれれば、結構面白いレースになりそうだ。 アメリカ遠征中の(里帰りだよな)カジノドライヴは、正式に武豊の騎乗を見送った。 表向きは穏当な理由だけれど、このところの武豊の大一番の弱さ、ツキのなさも一応は含みとしてありそう。 だって山本さんとも 「一緒に夢をかなえよう」 とか云ってたわけだしね。 勝ちたい気持から、アメリカのトップジョッキーの起用を選んだ、と思われる。 それにしてもベルモントSは大変な騒ぎになりそうである。