桑島孝春が引退する。 例のロッキータイガーでのJC激走は語り草となっているね。 もう25年も前のことか。 当たり前のように直線抜け出すシンボリルドルフ。 その後方から派手なアクションでロッキーと桑島が追い込んでくる。
その前段として、大井でロッキータイガーVSテツノカチドキのJC代表決定戦があった。 当時の雰囲気として、甲乙付け難しで、レースも火の出るような壮烈なマッチレース。 ウオッカVSスカーレットじゃないが、ほんの僅かの差でロッキーが勝った。 しかもテツノの方が斤量背負ってただけに「両方出してやれ」という声は多かったものだ。 結果的にJC本番でのロッキーの銀メダルを見れば、あながちいきがりとも云えなかった。
桑島孝春はデビューしてすぐ、その甘いマスクとケレン味ない乗りっぷりから、またたく間にスターというかアイドルというか、南関東を代表するジョッキーになった。 実際に、船橋競馬場の食堂で働くオバちゃん、オネエちゃん達も、タカ坊とかタカちゃんとか呼んで、レースが行われている時は、手を休めてスタンドへ応援に行った、というほどの人気ぶりだった。
南関東は、的場文男、石崎隆之と、息の長い活躍をしているジョッキーがいる。 それはそれ各人の考え方だし、JRAでも岡部のように調教師を目指さない生き方はあるよね。
桑島孝春。 間違いなく地方を代表する名騎手だった。 ロッキータイガーと共に、青春の思い出と共に、ひとつの幕が下りる。 クワジマァー!
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