皐月賞・爆走! いや暴走だ…。

　まずは勝ったディーマジェスティ、見事な切れ味だった。　直線半ば同じように上がってきたマカヒキを一瞬で置き去りにした。　マカヒキが置き去りとは、誰も予想できないマジェスティの瞬発力だ。　マカヒキもその後再び伸びてきたのはさすが。　ただ、あの流れで勝てなかったのは無念だろう。　
　まさかのリオンディーズ。　弥生賞を経て、今度はじっくり乗ると思っていただけに、あの走りは夢か幻か。　これではスタートが良かったことが、逆にアダになった感じも。　ミルコとしてみれば、サトノとマカヒキの切れ味が怖かったのかもしれないが、ただでさえ石川が張った序盤。　あのペースをあの時点で先頭を奪っては…。リスペクトとAモラールは、馬群から大差遅れのゴール。　リオンはあんなレースをして、ゴールではサトノと0.1差。　こういう馬は未練残すんだよね。　言い訳が百も云えて、着差は僅か。　まともなら…。
　サトノはリオンが随分飛ばしたので、ルメールも多少は意識したのか、これまでより前半から少し手が動くシーンも。　本来なら、ディーマジェスティの脚を披露する筈なのだが。　陣営の目論見通りにダービー制覇となるか、そう簡単ではない気もするけどね。　
　とりあえず3強という枠組みは取っ払おう。　青葉、ブリンシパル、京新を予定している馬たちも、これでダービーは「参戦する」目標から、「チャンスも」という気持ちになっただろう。　
　競馬の織り成す世界は、人間のちっぽけな了見では、到底計り知ることは出来ない。　騎乗停止のミルコ、そしてリオンはまさかNHKマイルなんてことは…。どうせ暴走するなら、ダービーでやってくれ。　いやいや暴走はもう打ち止めでお願いしたい。

皐月賞・名勝負序章か。果たして…。

　昨日は失礼しました。　気分を入れ替えてザ・レースに対峙したい。　それにしても凄い皐月賞である。　何しろ3連勝しているAダイオウ、Mロブソンがさして目立たない。　
　2才王者リオンディーズ。　この馬が過去の2才王者と趣を異にしているのは論を待たない。　母がオークス馬、兄は菊花賞馬。それで2才マイルのチャンピオン。　能力の絶対値でモノにしたわけだ。　弥生賞は大楽で直線を向いて、本来オイデオイデの筈が、マカヒキの鬼脚を引き出す形となってしまった。　マカヒキとの上がり0.8差からみて、リオンがやや止まったとも思えるが、スピネルとは差を開いただけに、それなりの抵抗感。　結果1.59.9だから、悲観するものでもない。　今回は枠も考えて、ミルコがどういうパターンをとるか。　
　マカヒキはルメールの好騎乗もあって、持ち味を存分に発揮したレース。　上のウリウリと比べても、別物の走りぶり。　たしかにディープを彷彿とさせる飛び方か。　今回やはり川田の乗り方が最大のポイントになる。　中間のニュアンスからは、あえて出して行く形はとらない模様。　フルゲートの中山だから、直線ゴボウ抜きはリスキーでもある。　3角過ぎからマクリ気味に上がるか。　金子さんの思い入れも強いみたいだね。
　サトノダイヤモンド。　なんというか、他の馬とは一線を画した雰囲気。　エンジンが掛かれば、これはもうポルシェの疾走。　マルペンサというのは、噂も凄かったが、それ以上のクオリティであった。　リオンとマカヒキは顔を合わせているだけに、初めて頂点レベルを走るサトノは、ひょっとしてド怪物という可能性も充分。
　早くも名馬対決の競馬ゲームのような皐月賞。　それぞれお好みで、というしかないね。　私は当然リオ・ンディーズを応援するだけだ。　馬券という観点からは、先週に続いて変更する。　先週は結果大失敗であったが、今日はさて。
　リオンの対抗にロードクエストを抜擢した。　ちょいとした気まぐれと思ってもらって結構だ(笑) シャーガーC参戦が決まった池添。先週の勝った筈の桜から、返す刀でアッと云わせるか。　サトノが単穴で、マカヒキは☆。　あとはダイオウとスビネルに△。
　一応、14-16 11-16 3-16 15-16 4-16 だけど。3連複で 11-14-16 3-14-16 14-15-16 4-14-16 さらに、11-15-16 4-11-16も。
　難波S。　ちょっとレースが不安定になっているレッドオリヴィア。　スローを出遅れでは厳しいが、ここは前掛かりになりそうな顔ぶれ。　秋山が落ち着いて乗れば、届く一戦とみた。　1-9 5-9 7-9 6-9。3連複も押さえとくかな。
　中山は心配された雨も、チラッと降る程度で収まりそう。　風が強めは気になるも、まあなんとか大一番を楽しめそうだ。　史上に残るグッドレースを期待する。