越前和紙の里の方に向かってゆくと、
最初に目に入るのが
「紙の文化博物館」です。
さっそく入館してゆきましょう。
共通入館券を買って入ってゆきます。
まずはテレビで紙すきの様子を学びます。
そしてそこから、川上御前の話や
昔の和紙の話などが紹介され、
例えば原料にコウゾ、ミツマタ、ガンピを
使った紙の触感や材質の違いとかを、
実際の紙で確かめられたりします。
ほかにもいろんな和紙が展示されています。
実際に書いてみないとわからないですけど、
水彩の絵手紙だって十分使えそうな紙も
たくさんありましたねえ。
この和紙の里の奥の方には
紙の販売店もありそうですから楽しみですね。
そして展示の中の一つとして、
竹久夢二の絵画展なんかも行われていました。
目と目の間が少し広くて、
少し足れ目な美人画がたくさん並んでいましたね。
年表なんかを追うと
なかなか周りに女性が絶えずおられたようですねえ。
そんな時代だったんですねえ。
それにしても、ここは紙の文化博物館。
描かれたものをおえばキリはないですね。
でもすごいなあ、
「紙」だけでこんな博物館が
できるなんてねえ。
もしかしたら「髪」の博物館てのも
あるのかなあ。
あるんなら参考に見に行きたいなあ。
どんな参考にするのかわかりませんけど・・。
博物館を出ると、庭に紙の材質になる
植物なんかが植えられていますねえ。
こんなやつなんですか。
きっと大事に保護されて
植えられたりしているんでしょうねえ。
紙ってすごい量を使っていますよねえ。
その最たるものが「新聞」。
毎朝あんなに多くの紙が届くのって、
なんかもう環境に悪いような
罪悪感を少し感じたりしますねえ。
では博物館を出て、
目の前の「和紙の里通り」に
入ってゆきましょう。
案内の後ろに道が続いています。
広い道ですねえ。
なんかこういういなかに
こんなまっすぐな広い道って
違和感がありますね。
調べてみたら、やはりこの道は
廃線になった電車のレール道
だったようです。
福井鉄道南越線。
廃線跡の旅なんても数えきれないほど
案内本があるよねえ。
今や廃線跡は旅のテーマの一つに
なっているもんね。
もともと旅の一つだった電車が、
廃線になっても旅になるなんて
まあ皮肉なものです。
そんな福井南越線の廃線跡は
道となり様々な紙に関する
施設を置いています。
その一つが卯立つの工芸館です。
古い建物で「うだつ」が
上がっていると言いますが、
ちょっとわかりません。
この出窓部分全体が
「うだつ」なんでしょうかねえ。
ここでは、昔ながらの道具と
工程で紙を漉いているところだそうです。
その周りに干されているのが、
紙の原料となる「コウゾ」の様ですね。
大きなものですねえ。
さあではその中に入ってゆきましょう。
今日は空いてるかなあと思って
入っていくと、おお~中には
校外学習なんかできている
めちゃんこ若い学生たちが
山ほどいます。
ごめんね~とか言いながら、
すいている方に移動です。
そこは水槽とかもある紙すきの現場です。
そこで紙すき職人のお姉さんに
「お兄さんも紙すきしますか」
と聞かれましたよ。
いやあ、こんな不器用な僕が紙すきをしたら
一体どんな紙ができるんだろうかと、
そこはそんな風にめちゃ興味を
抱いたのですが、体験は5500円。
これはちょっとむつかしいですねえ。
ちょうど外国人の女性が
今からするところなので
見せてもらいますと言い、
横の通路から見学にしました。
体験するのは僕より少し年下くらいの
フランス人で、名前はカレンさんと言います。
どれどれ。
続く