ハブ ア ナイス doi!その2

2024年。今年はどんな年になるかなあ。とりあえずしっかり遊ぼう。
日々のこと、つらつらと書きます。

中央アルプスの夏休み13

2022-08-31 21:04:13 | 山行き

中央アルプスで、無精卵と有精卵を
取り換えるというプロジェクトで
ライチョウのひなが誕生したそうです。



しかしその雛もすべて
いなくなってしまいました。
原因の一つはこの鳥を食べてしまう
サルだったそうです。

そこで、サルを高山から追い払う、
ライチョウの小屋を作る
などのプロジェクト作業をして、
それが実を結び、今年は
中央アルプスのライチョウは
40羽くらいにまで増えているそうです。

ちょうど山に行ってるときに
テレビでその番組をしていたそうで、
見逃してしまいました。

信州大学の名誉教授なんかが
かかわっていたそうです。

こんかい、駒ケ岳の南側斜面のところで
見かけられたのはその一匹だったようですね。

下りの山をふんふんと
気持ちよく下っていたので
見逃してしまいましたが、
一人が写真撮影してくれていて
とてもラッキーでした。

こんなプロジェクトが
絶滅危惧種を復活させていたんですね。
これが他の地域でもうまくいって、
絶滅したといわれている
白山や八ヶ岳でもライチョウが
復活されればいいですねえ。

駒ケ岳と中岳の間のお庭
といわれる広場から、
帰りは中岳をまいて帰るコースを選びましょう。



気候によっては通行止めになる道ですが、
たまたま近くを通りかかった
高齢者も「なんで山みたいなところに
歩きにこなあかんねん」とか
ぶつくさ言いながら
そちらのコースに入ってゆきます。

意外に山のベテランかもしれませんが、
さほど緊張している様子もないので
大丈夫でしょう。
それにそのあと親子ずれなんかも
入っていきます。

では、我々もこちらに行きましょう。

岩の斜面の少し下に、
巻き道が作られています。
もし道を踏み外せば滑落しそうな感じですが、
今日のメンバーなら大丈夫でしょう。
初めての高山登山の人も、
「迫力ある道ですねえ」とか
言ってましたが、稜線上の縦走道は
だいたいこんな感じの道が多いんです。

これまで歩いた山のことを思い出せば、
そこの印象は、鹿島槍の少し下を
通る縦走路に少し感じが似ていましたね。

足元だけ気を付けてねえ、
とか言いながら進んでいきます。
そして中岳の巻き道もあと少し
というあたりから、鎖が出てきたりします。

「気を付けてねえ」とかいいながら、
まあこの道は宝剣岳登山の
予行演習でちょうどいいかなあ
って感じでした。

それにしてもこんな雰囲気はうれしいなあ。
昔の登山を思い出します。
あの頃山で感じたことが
よみがえってきます。

山の神様、ありがとうって感じです。

そうして何とか巻き道を終えて、
再び乗越浄土横の山小屋の
ところに到着しました。



さあ、ここでビールでも飲もうかなあ
と思ったのですが、あの涸沢の山小屋のように

「生ビール」

なんて言う表示はありません。
まあこれから本日の最難関の
宝剣岳に向かうことだし、
小屋に入って行って「生ビール一杯」
とわがまま言うのは残念ながら、
やめましょう。

もう三人とも宝剣岳に行く気持ちは
満載ですからね。

この宝剣岳はヘルメット推奨山です。
できればヘルメットをかぶった方が
いいですよという山なんですが、
下から見ているとメット着用の
登山者はほとんどいません。
ここでメット必要ならかなり危険です。
悪天候で落石することもない天候ですから、
十分気を付ければ行けるだろうと判断し、
山小屋で貸し出しをしている
一回800円のメットを借り出すこともなく、
「さあ行こう」と岩山に上ってゆく
我々3人だったのでした。

続く

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中央アルプスの夏休み12

2022-08-30 21:01:03 | 山行き

木曽駒ケ岳の山上にある、
駒ケ岳神社。



鳥居のところから手をあわせておきます。

「山の神様。そして仲間のみんな。
今日ここまで僕を連れてきてくれてありがとう。
すばらしい自然やたくさんの思い出にも
しっかり包まれています。
そして帰りも無事に帰らせてね」
とお祈りしておきます。

さあでは見晴らしのいいところに腰かけて、
弁当を広げましょう。
天国に近いキッチンです。
北アルプスや八ヶ岳の景色を背景に、
これからいただくお弁当の写真をとります。



こんな感じ。



で、この時に撮影した写真がこれです。

遥かなる大自然とおなかを満たす大おにぎり。
宿の朝食をやめて、お弁当にしてもらったら、
こんな素敵なおにぎり弁当になりました。

「いただきまーす」。

うわーおいしいという仲間の声も
聞こえてきます。
いやあ本当においしいです。
全部食べたいのですが、
おなかが少し満足したところで
おにぎりを一個残します。

まだまだこの先宝剣とかにも行きますし、
もしかしたら山小屋の
おいしいビールに誘惑されて
しまうかもしれませんし、
その時のつまみなんかの意味も込めて、
いろんな形で予備を一個残しておきましょう。

さあ、旅も二日目で昼食も
絶景の中でいただきました。
ああ、最高の夏休みです。

ていうかまあ毎日が夏休みなんですがね。

あれ、メンバーが一人全く知らない家族と
写真をとっていますよ。
そうなんです。
二人は全く知らない者同士なのに、
服装が同じなんです。
向こうは小さな家族で来ていて、
娘には間違われて「ママ~ッ」と
いわれてしまい、息子には
「その服はどこで買ったの?」
と聞かれてしまいました。

そう家族も間違うほど来ている服が
一緒だったのです。

写真はこんな感じ。



上着は一緒、袖のカバーも同じ色。
実際はショートパンツの色も
タイツも同じ色で、
なんと靴下まで色が一緒という始末。
いやあ、こんなこともあるんですねえ。
なんかとってもあったかい触れ合いを
したって感じですねえ。

さあ、皆さん、山頂のおもいでを
しっかりと自分の中に
沈殿させましたか。

では、木曽駒ケ岳から下ってゆきましょう。
体も足もゆっくりと休めたので
下りは快調です。
もともと下りは得意なんです。
下り道を走りながら、トップランナーに
「あんた下り速いなあ」と
いわれたことがあります。
また六甲では山を下っている
マウンテンバイクのサイクリストに、
この坂道でランしている人に
抜かれたんは初めてやと
言われたこともあります。

六甲縦走でトップでゴールした時でしたねえ。
若くて元気なころでした。
でもねえ、下りの筋力は今もあるんですねえ。
駒ケ岳から中岳との間にある
「お庭」まで一気に下ることができました。
でもこれが間違いでした。

doironがどんどんと山を下っているときに、
少し遠方の方に「ライチョウ」がいたそうです。
少し遅れてきた人がその写真をとっていました。



これです。



ライチョウは日本の高山に生息する
キジの仲間の鳥で日本の
特別天然記念物で絶滅危惧種の鳥。

長い間、北アルプスと南アルプスに
生息する鳥でしたが、
2018年に絶滅していた
中央アルプスで見つかりました。

北アルプスから飛来した雌どり
だったそうです。

そこでさっそくこの鳥は雌単体でも
卵を産むので、その雌が温める
無精卵を有精卵に取り換える
という作業を行ったそうです。

すると、久しぶりに中央アルプスで
ひなが生まれたそうです。

続く

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中央アルプスの夏休み11

2022-08-29 20:41:18 | 山行き

中岳の標高は2925m。
ロープウェイの終点からだと、
約300mほど登ってきたところです。



なんやあ、そんだけかあって
感じですね。
それにしてもロープウェイは
本当にありがたい。
最近に登ったところでは
涸沢が一番高くて2400m
くらいだったので、
高度的にはより天国に
近いところです。

ここの登りは岩がゴロゴロしているので、
歩きにくいですね。
帰りの下りとかは歩きにくそうですね。
なので帰りは、少し危ないけど
巻き道を降りていくことにしましょう。

今回最終目標として登っている
木曽駒ケ岳の隣がこの中岳。
やっぱり人は多いですねえ。
僕らより先のロープウェイで
登った人やいくつかある山小屋で
宿泊した人たちなんかが
たむろしているんでしょうねえ。
遠くには景色もよく見えているんですが、
やっぱりこの先の駒ヶ岳の方が
見晴らしは良さそうです。
中岳の登りでは、ボッカが
歩いて逆に下ってきましたよ。



負子に箱を二つ載せて運んでいます。

なんでもヘリコプターとかで
運べる時代には珍しいですね。
山頂を超えたらすぐに下って、
駒ケ岳までの最後の登りに
向かってゆきましょう。

木曽駒はdoironには3回目の山です。

百名山のひとつとして、
学生の頃に木曽からこの山に登り
伊奈へと抜けていったことがあるのと、
今回と同じく家族でロープウェイで
やってきて、木曽駒岳に登ったことがある。

百名山を書いた深田久弥氏は、
今下ってきた中岳と木曽駒の間の
この広場は「お庭」と称され、
「ぶらぶらさまよっていると
時のたつのも忘れた」と書いている。

いいところですねえ。

山小屋もあり、何となく広々として
安心感のあるところです。
帰りは少し頑張って下りて、
ちょっとここをじっくり味わおうと思いました。
そしてここには今も
キャンプ場があります。
楽しいキャンプができそうですねえ。

さあでは最後の登りです。
頑張ってゆきましょう。

ちょっとおなかがすいて来ましたね。
朝、早かったのでぼちぼちと
昼食の時間です。
山頂でいただきましょう。

どんどん上っていく二人に遅れないように、
それでも有酸素な状況で
登ってゆきます。
無人のジムで行っている
有酸素運動が聞いているかも
しれませんね。
筋肉的にも膝の負担も全く問題無しで
登ってゆきます。

下から見るとウヒャーと思う登りも、
足元を見ながら「もう少し、もう少し」
と上ってゆくとあっという間に山頂到達です。



これが標高2956mの1等三角点です。

そしてこれが山頂標。



皆さんお疲れさまでした。
周りを見回しますと、
四周すべてが見えています。



御嶽、乗鞍、八ヶ岳に北アルプス、
南アルプス。富士山も時折
見えていたそうです。
(僕は見逃したあ😢)

遠くには美ケ原の山々も見えていますよ。
こんな最高の景色をすっと
見逃すのはもったいないです。

時刻はまだ10時ですが、
ここに座って景色を眺めながら
ゆっくりと昼めしを食べましょう。



ロープウェイからは約2時間で到着です。
ほぼ、コースタイム通りに来ていますね。

今回、山道を歩きながらね、
ずっと思っていた。
学生の頃、思いっきり山を歩いて
山に心を刻み込んできてよかったなあって。

山に来たら、あの時の自分を
思いだしてうれしくなる。
どんな時でも好きなことに
一生懸命だったのは、
振り返れば自分ながらに
とてもうれしいものです。

高齢になって自分の体と対話しながら、
今日ここに来ていることも、
きっと、とてもかけがえの
ないことになるのでしょうねえ。

続く

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中央アルプスの夏休み10

2022-08-28 21:02:32 | 山行き

花の名前を知ったからって、
そんなんで花に近づいたことに
なるのかなあと思うでしょ。
でもやはり名前を知って
見たり写真をとったりしていると、
どんどんと山の思い出と花の思い出が
重なって面白くなっていくのです。

時には、あそこの山には
固有種の花が咲いているぞ
なんて言う情報に合わせて、
出かけて行ったりすることも
昔はよくありましたね。
今回も久しぶりに行った
アルプスの氷河で、どんな花が
咲いていたのか
少し紹介してゆきましょう。

まずは、氷河の上にそびえる宝剣岳を
「花の百名山」の一つとして
位置付けた花があります。

それがコバイケイソウです。

ユリ科の花で、こんな風に
小花が固まって咲く花です。



てっぺんが両性花で即花が
雄花という咲き方をします。
高さは1mくらいになるので、
山の地面ににょきにょきっと
立ち上がって咲きます。

今回も見事に咲いていましたね。



次に目立つのが「チングルマ」
という名前の花です。
バラ科の植物で白い花が咲きます。

これがそうですね。

花の形が子どもの風車である
「稚児車」に似ていることから
こういう名前になりました。
変わった名前なんで知っている人が
多いですね。
なので、親しまれている感の強い
高山植物です。

このチングルマは花が終わると、
黄色の花序になって風にそよぐ
という独特の姿になるのも
また皆さんに親しまれています。



つぎに山道の岩の隙間に、
いくつも生えている植物で、
ナデシコ科の植物が
「イワツメクサ」です。



何株も目に入りました。



これは「クルマユリ」ですね。

小さくて可憐な高山植物の中でも
目立つ存在です。



それからこれが「ヒメウスユキソウ」ですね。
和製のエーデルワイスです。

ほかにもミヤマキンポウゲや



ヨツバシオガマ、ハクサンイチゲ、
にあいました。

少し珍しい感じでは、
ウメバチソウや
タカネグンナイフウロも咲いていました。



それからと、書きだしたら
もういくらでも出てきます。

まあ季節的にも場所的にも、
高山植物満載だった
中央アルプスだったのでした。

さあ千畳敷カールも最後の
きつい登りの部分に差しかかりましたよ。



ところどころに梯子なんかが
設けられています。

この時点で下を見下ろしてみると、
ゆっくりグループはずっと下です。
元から、木曽駒ヶ岳や宝剣岳までは
いかないだろうと言ってた人たちですから、
先行組は乗越浄土に到着後、
マイペースで駒ヶ岳へと向かいます。



中岳を登っている頃に
背後が大丈夫か気になったので
電話をしてみると、

「ちょうど乗越浄土にたどり着いた
ところなので、今回はこの辺まで
としてゆっくり楽しんで帰ります。」

とのこと。

いやあ、山でこうして電話ができるなんて、
昔に比べたら考えられない
便利さですねえ。

もし頑張って電話やメールをすれば、
アルプスの稜線から家に
連絡できるんですから
もうびっくりですね。

さあではdoiron達は、
まず駒ケ岳の手前の中岳を
目指しましょう。

とはいえ、doironも無理を
してはいけません。
有酸素運動を意識して
心拍数を上げないように
ゆっくりと上ってゆきます。

このあたり、もう標高は2900m
ありますので、発病してからは
一番最高峰の高さです。

登りを快調に登って行く二人に、
「マイペースで登るから」と
事前に声をかけて
慎重に登ってゆきます。



岩がごつごつした登山道ですね。

1歩ずつ慎重に足を置いて、
少しずつ高度を上げてゆきました。

続く

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中央アルプスの夏休み9

2022-08-27 21:00:53 | 山行き

山道をバスはうんうんと
気合を入れて上がってゆきます。

どんどん高度を稼いでくれていますねえ。

バス道の横に生えている植物も、
徐々に高山の物風に
変わっていくような気がします。

バス停の標高は850m。
そしてロープウェイの乗り場は
1662mなんで、
800m以上を稼いでくれていますねえ。

そうして約30分くらいで
ロープウェイ乗り場である
しらび平に到着します。

バスを降りてゆくと、
すぐにロープウェイ乗り場に
向かってゆきます。

あ、もう入り口のところから
行列になっていますねえ。

たぶんロープウェイも次々と
発着しているのでしょう。



片道約7分30秒かかりますので
次々とバス乗客を飲み込んでゆきます。



そうして20分くらい待ったでしょうか。
ようやくロープウェイに乗り込みました。

乗り込んだ場所は左側前方です。
ロープウェイは最初は駅に特殊な
金具で固定されています。
その抑えがガチャンと外れると、
さあいよいよ発射です。
山がでかいので、ゆっくり進んで
いるように見えますが、
下にうつった影や



反対側のボックスとすれ違う時などには、
結構なスピードで動いている
ことがわかります。

景色がだんだんとアルプス風に
変わってゆきます。
森がだんだんと変わって行って、
岩の塊なんかも見えだし、
気温も下がってゆきますと、
ロープウェイの終点である、
千畳敷に到着します。



ロープウェイをおり、
建物から出るともうそこには
見事な景色が広がっています。



標高は2612m。

山の稜線には宝剣岳が見事な
岩山としてそびえ、
その下には広大な千畳敷カールが
広がっています。

何万年もの間、雪や氷や自然の大きな力が
こんな景色を作ってきたのですね。
きれいやなあと感嘆するわれわれの
気持ちなどはるかに凌駕する大自然が、
我々を圧倒していきます。

一番下にはこんな神社もあります。



多くの人が敬い、
尊敬してきたこの大自然の中を
登るんですねえ。

謙虚につつましく味わいながら
登ってゆきましょう。
時刻は7時45分。
いよいよ旅の一番の目標である、
中央アルプス登山が始まりました。

水は持ってるか、
弁当も忘れてないかと荷物をチェックし、
カメラを首からぶら下げて
山道を歩きだします。

酸素が薄いので呼吸も
チェックします。

久しぶりの高山なんで
高山病にならないか
注意をしてゆきましょう。

最初は少し下ってゆきます。
氷河の底へ吸い込まれてゆきます。

ああ、この後ののぼりに
向けての予行演習です。
しばらく降りていくと、
下の剣ヶ池との分岐に出ます。

ここからいよいよ稜線の
乗越浄土までの登りが始まります。

岩がごろっとした山道を、
少しずつ上ってゆきます。
そしてこのあたりから、
今回のグループのわれらが頑張り班と
のんびり班に分かれてゆきました。

岩の山道を登りながら、
高山植物や景色の写真をとりながら
進んでいきます。

さすがにこの千畳敷は
高山植物が豊富ですね。

花の写真をとりながら、
頭の中の記憶がよみがえってきます。
昔はさほど植物には興味がなかったのですが、
若いころは単独行が多く
静かに上っていました。

でもなんか、高山植物がいろいろと
話しかけてくるようで、
社会人になった頃には
どんどんと植物に近づいていきました。



とはいっても静かに語りかける
というような、そんな近づき方
ではないですよ。

花の名前をどんどん憶えていく
という勉強を、とても精力的に行いました。

続く

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