天体望遠鏡の部屋で、
様々な解説はまだまだ続きます。
楽しそうにやっているので、
なんかこちらも楽しくなってきます。
もうdoironの頭の中では、
このおじさんは「星の王子様」ではなく
「星のおじさん」になっていました。
「太陽系の惑星はご存じでしょうか」
と質問がありました。
「すいきんちかもくどてんかいめいですね。
昔からこういってました。
で、地球より内側に水星と金星がありますね。」
とまあ、身振り手振りで説明されます。
「でもねえ、最近は違うんですよ。
最後の冥王星というのが、
惑星から排除されているんですよ」
ああ、そういえばそんなニュースがありましたね。
その理由はというと、
星のおじさんから少し説明がありましたが、
一寸専門的過ぎてよくわかりません。
冥王星と同じか少し大きい星が
見つかったこととか、
惑星の定義が変わったことで
そこには当てはまらくなったようです。
そしてそのあとに、惑星の一つである
土星を見せてくれました。
昼までも星はあるんですねえ。
ああ、まるでここはチェックですよ。
今度の中間試験に出ますからね
って言ってるようです。
星をめぐっておじさんの解説は
止まらないくらいあるのですが、
次の集団が入ってこようとしているので、
ようやくこちらも終わりです。
それにしても丁寧な解説ですねえ。
「いろいろと解説有難うございます。
星の好きな人なら良く来はりますか?」
と聞くと
「いやあ、ほんとに好きな人は
毎日着た時もありましたよ。
ここは夜もあいている時がありますので、
仕事の合間に顔を出したりする人もいましたよ」
とのこと。
なんかそれを聞くだけでも、
奥深い世界やなあと実感しました。
「夜の観察会もありますので、
また来てくださいね。
それからここにもいろいろ展示も
あるので見て帰ってください」とのこと。
ありがとうございました。
望遠鏡の横には展示館もあります。
手作り望遠鏡も並んでいますね。
また主人公の岩橋善兵衛氏のことも
色々紹介されていました。
生まれたところや墓地も掲示されていましたね。
いやあ、なかなかいい天文館でしたね。
さあ、では帰ろうと出てゆくと
星のおじさんが金づちをもって
植木の手入れをしてはりました。
庭のおじさんになってはりました。
「ありがとうございました。また来ます」
とお礼を述べ
「で、その金づちはコーナンで買いましたか」
と聞きたくなりましたね。
いやいやそれはだめですね。
おとなしくしておきましょう。
貝塚市の善兵衛ランド、
なかなかいいところでしたよ。
開いているのは午前9時からで、
日月火は17時まで。
木金土はなんと午後九時半までで
夜間の観察もするようです。
孫を連れて出かけて行ったり
するのもいいかもしれませんよ~。
貝塚の「善兵衛ランド」に来ています。
ここには600mmの反射望遠鏡があり、
江戸時代に望遠鏡を作った岩橋善兵衛の
記念館にもなっています。
ここを訪れた時に庭の手入れを
していた男の人に、それじゃこちらにと
案内されて、いろいろと解説しながら
案内をしてくれます。
一階の特殊なディスプレイのところで、
パソコンの画面の前に立ち、
色々とやってくれました。
「これがねえ、今の地球の姿やで。
白い雲が写ってるやろ」と
見せてくれました。
「これではねえ星空も見えるんやで。
星座の説明がこれ」なんて言いながら、
自慢げに楽しそうにいらいまくっています。
「ほかにもいろいろできるので、
あとで触ってみてください」
さあ、では階段を上がって、
天体望遠鏡の方に行きましょう。
「え~これが600mmの反射望遠鏡です。
大阪で一番大きいですね。」
堺市にも同じ大きさの望遠鏡があるのですが、
まあここは黙って聞いておきます。
「反射望遠鏡なんで、雨の日には使えませんね。
それでねえ、普段は望遠鏡の先に高性能の
黒いふたがついておりこれで守っています。
では、これを開けましょう。
じつはねえ、そこのコーナンで色々買って
私らが作ったふたなんです。えへへ」
とうれしそうです。
では屋根を開けて、先ずは太陽を見てみましょう。
フィルター越しに見ますよ。
といいつつ、周りの機械をいじっています。
すると、ウイーンと動き始めます。
何を見るか指定するだけで、
その位置に合わせて動くのです。
「これはねえ、自動で星の動きに合わせて
静かに動いています。
前ねえ、電気を切るのを忘れていたら、
夕方えらい方を向いていたので
驚いたことがあります」
はいそれでは、太陽にあいましたので、
「今からこれをのぞいてもらいますが、
ちょっとのぞく位置が高いので
高性能の足場に立ってもらいます。
コーナンの脚立です。うへへ」
望遠鏡のメーカーとか、
屋根の生産者とかのことは一切言わないのに、
えらくコーナンを推しています。
スポンサーになっているのかなあって感じです。
で、のぞいてみると、おおきれいに
太陽が赤い丸で見えています。
そしてその真ん中には、
割合大きな黒点が見えています。
「いまはねえ、とても黒点が大きくなって、
電磁波が乱れています。
携帯が通じなくなるかも
というくらい大きいんだそうです。
フレアも見えていますね。」
といろいろ説明はありました。
そのあと、小さな模型が出てきました。
これがねえ太陽とすると、
この針金の先についているのが地球です。
これもコーナンで買ってきて作りました
とまたいろいろと説明してくれます。
きっとねえ、この人若い時は
どこかの高校か中学の理科の先生を
やっていたんやと思います。
その後、月と地球の解説も始めました。
これがスーパームーンでこれが遠くの月。
並べて比べたらこんなに違います。
これを説明するために、
またまた模型が出てきましたよ。
「それもコーナン製ですか」
「はい。その通り」
あーだ、こーだといろんな
説明もはじまります。
光年の説明もありました。
説明をしているときのおじさんの顔は、
学校を定年で辞めて
ここにきてよかったなあ、
楽しいなあと思っているような
生き生きとした顔をしていました。
続く
昨年、長野の御嶽に行ったときに、
宿で天体望遠鏡の観察をしましたね。
その時に、大阪の貝塚にも
天体望遠鏡があることを思いだし、
帰宅後そこに出かけていきました。
御嶽の望遠鏡は600mmの巨大な
反射望遠鏡で、さすがに名古屋の
公共宿だけあって、すごいお金を
かけてるなあという感想を持ったのですが、
なんとこの貝塚の天文台も同じ
600mmの反射望遠鏡だったので驚きました。
その望遠鏡を再び見にいこうと
ミセスとブラブラ出かけてゆきました。
まずは水間寺にお参りしましょう。
交通安全、自分や家族、子や孫の健康、
日々の幸せを祈ってお参りです。
まあ、おまいりするのはタダですから、
これでもかと祈っておきます。
ここは天台宗のお寺です。
行基が開創しました。
観音を求め、追っていた白鳥が
羽根を残した「鳥羽」や
行基が出会って導かれた16人の童子の居た
「清児」などの地名はまだ市内に
残っています。
そうしてできたお寺が水間寺です。
通常水間観音といわれることが多いですね。
干支の絵の入った三重塔が
印象的です。
そこでしっかりとお祈りし、
再度車で貝塚市の天文台
「善兵衛ランド」に向かいました。
広い道の横の山道を登ってゆくと、
広い駐車場に出ます。
あの天文台の丸い屋根のある建物に
向かってゆきましょう。
今日は開いているかなあと、
入り口に向かってゆくと、
通路の横で植木を手入れする
おじさんがいます。
「こんにちは」と声をかけると、
「中にはいりますか」と聞いてきましたよ。
「はい。望遠鏡が見たくてきました」
「はいはい、じゃ案内しますね」と
荷物を整理して誘導を始めました。
ああ、入り口がこちらだよと
教えてくれるのかなと思い、
ついてゆくと、はいここで
靴を脱いで入ってください。
と親切丁寧です。従ってゆくと、
「先ずここに小径の望遠鏡があるから
見てください」と解説が始まりました。
前回は女の人が案内してくれたのですが、
どうも今回はこのおじさんのようです。
その望遠鏡をまずのぞきましょう。
「水間寺の屋根が見えると思います」
という案内です。
はい、知っていましたから
そっちを先に見に行ってきたのです。
とまあそんなことは言わずにのぞき込みます。
もうなんか初めて来た人みたいですから、
そんな感じでしたがってゆきます。
その方が、案内もていねいでしょう。
「おお、水間寺の瓦屋根が上下反対に見えますね」
と感想を述べました。
からすがあくびしているという
戯言は言わないでね。
「これが昔の望遠鏡なんです。」
と説明が始まります。
この天文館の名前になっている、
貝塚市の岩橋善兵衛氏が昔、
紙でこんな望遠鏡を作ったんだそうです。
木でも作りましたね。
ここにはそんな紙でできて
折りたためて各地にもっていける
望遠鏡の解説なんかもありますので、
あとでゆっくり見ていってください。」
とまあていねいに説明してくれはりました。
ではここから二階の望遠鏡に
入ってゆきましょう。
ありがとうございましたと言おうとすると、
「ではこの横の地球儀のような
映像を見てください」とすぐに
次の解説が始まります。
ああ、この人がずっと案内してくれるんですね。
庭の手入れの邪魔をしてすみませんねえ。
続く
先日、花見の日程を決めるのに
花見仲間たちとネット上でワイワイとやり取りし、
最終的に2名が来れないな
という状況ではありましたが、
土曜日の午後に開催が決まりました。
まあ大阪でほぼ満開の予想が
出ている頃ですね。
天気も上々で、暑くも寒くもなく
最高の日にちにちがいありません。
そしてその花見日程が決まった日というのが、
なんと首藤さんの命日でした。
その仲間たちの花見です。
もう少しで桜が咲くよという季節でしたねえ。
あれから毎年あの世で花見を
しているのかなって感じです。
そう、もうあれから6年がたつのですね。
早いものです。
さあそれでは今年の花見の段取りを考えましょう。
前日には、タコ焼きやへ行き
予約をしてこないといけませんね。
毎年花見前に買いに行くので
今年も「ああ花見やねえ」と
言ってはりました。
年に5~6回くらい買いに行くだけなのに、
よくぞまあ覚えてくれていました。
その日は自転車で買いに行き、
その袋をぶら下げて会場に到着です。
桜は満開でいい感じですねえ。
花見客で一杯かなあと
心配をしていたのですが、
何とガラガラですよ。
昨年くらいからBBQが禁止に
なったのが影響しているんですかねえ。
何組かはしていましたけどね。
後始末さえきちんとしといてね
って感じです。
一番乗りでいつもの場所につきました。
今年は誰がシートを持ってきて
なんて決めていなかったので、
大きめのシートを三枚持ってきていました。
とりあえず一枚敷いて、
あとは様子を見て広げてゆきましょう。
とりあえず、場所取りをして
なかなか参加者が来ないので、
とりあえずビールを一本開けて、
一人花見を楽しんでいるうちに、
ぼちぼちと仲間がやってきました。
持ちよりはdoironのタコ焼き、
それから他の仲間のお寿司や焼き鳥、
から揚げにキムチなんかがそろいました。
何も打合せしていないのに、
持ち込みつまみは完璧でしたね。
流石に40年も花見をしている仲間ですな。
追加のシートも広げて乾杯し、
孫自慢、病気自慢、マラソン自慢と
まあ話は多岐にわたります。
早めの到着で持参ビールを二本飲み干した
doironには自家製の梅酒のお湯割りが
提供されましたね。
山の話では、5月に行仙の小屋に行こう
という話になりました。
楽しみはどんどん増えてゆきます。
そして最後は来年、還暦で
フルマラソンを走るんだという人が、
大胆な提案をしてきました。
「フルマラソンで4時間を切れたら、
来年はここへ無料で参加します。
みんなで段取りしてね。
もし切れなかったら、
すべての花見の段取りを僕がします」
と大胆発言。
まあもともとサブスリーランナー
ではあるので、五分五分かなあって感じです。
そんな話で盛り上がって、
約4時間で花見は終りました。
今年の花見も幸せにしてくれましたねえ。
自転車でも帰りは飲酒運転に
なるので自転車を押しつつ
帰って行った、上機嫌なdoironだったのでした。
この季節は、春の訪れ、
一年の始まりのような感じで
新たな日々の始まりですね。
でもなんかそれだけに
気持ちが変に刺激されますね。
学生なら新入学や卒業の頃だし、
働いていたころは年度替わりで
人事異動なんかもあって
たくさんのさよならや
初めましてがあるころでした。
なので知らず知らず心が
ざわざわとざわめきます。
生涯で一番一緒に遊んだ友達が
亡くなったのもこのころで、
そのことがひとしお感慨深い
気持にさせる季節でもあります。
しかしまあ、人生はやはり基本は
楽しみに心をシフトさせてゆく
ことが大切ですね。
毎年色々とあって今年のサヨナラも
しっかり乗り越えてゆきましょう。
とまあそんなことを考えながら、
最近、今年の花見の日程調節が
行われる時期になりました。
いま花見を計画しているそのメンバーとは、
もう40年くらい花見を続けているでしょう。
昭和、平成、令和ともう三つも時代を
超えていることになりますね。
人生の奥の方で何となく
つながっている仲間たちです。
花見の場所もずっと同じなので、
最初は若くてぴちぴちしていた桜も、
今はもうなんか貫禄のある桜になっています。
メンバーは一人亡くなりましたが、
他はとても元気です。
いまでもフルマラソンを走る仲間も
いるくらいです。
そんな人たちとわいわい騒ぐ花見です。
しかもその仲間と花見をする場所には、
亡くなった友達のお骨まで
埋まっているという念の入れようです。
で、その時期なんですが、
大阪の開花宣言が3月27日ごろ
だといわれています。
それをもとに考えると4月の最初の
ころの日程がよさそうですね。
でもそんな時にdoironが
ここんところいつも引っかかるのが
地元町会の新年度の組長会議です。
これはまあ夜に公民館で行われるのですが、
そんな場に花見で盛り上がったおっさんが
酔っぱらった顔で出かけて行って
「今年もよろしく」なんて頼むのも、
なんか不謹慎ですねえ。
できればその日は避けてもらいたいのですが、
10人前後で日程を決めていくので、
まあそこはこらえて、
重なれば飲む量を加減しなければ
って感じにしています。
はてさて今年はどうなるのでしょうか。