ジムの友達が富士山に登るという。
60年以上生きて、初の富士山登山である。
山は初めてというわけではない。
トレイルランも出ているから、
山走りは経験しているのだが、
虫が嫌いとかいうのもあって、
あまり山に入ってなかった。
しかし、年齢を重ねてランそのものを
楽しむというよりも、
運動を楽しむという風に
思考が変わってきたようだ。
そんな中、一緒に練習をしたり
している人たちが、
富士登山競争に出るというので、
その応援に富士を弾丸登山しよう
と考えているようだ。
その為にも山のトレーニングも
しているのだが、
先日金剛山に登ってきた
という話の続きで、
富士の練習で金剛山にも
登っておきたいと言い出したので、
連れてふたたび登りに行ってきました。
まあこちらも、前回の金剛登山で
足に筋肉痛が残ったので、
一週間開けての同登山で
足がどんな反応を示すか、
ちょうど試してみようという
気持ちで出かけていくことにしたのだ。
コースは前回と同様で
車で出かけて行ったのだが、
どうも最終のコンビニを逃して、
昼飯を買わずに少しのお菓子と
茹で卵一個ずつという装備で
登り始めました。
山頂まで行けばうどんだって食べれるし、
まあさほど負担もなく
登頂できることも分かったので、
何とかなるっしょと登り始めたのだ。
真夏の好天の中、車で向かい
午前9時40分にスタートです。
登り始めると、結構スピードが速いです。
ゆっくりねえ。
富士山は気圧も低いし
酸素が少ないから
もう少しゆっくり登らないとねえ
といいつつも、本人は息も
乱れていないので快調です。
こちらもまあ、一週間前の筋肉痛が
回復しているので何とかついていきます。
コースタイムと突き合わせると
1割くらいは早いですね。
でもまあこちらもあまり無理してはいけないし、
本人も富士登山を想定しているなら
もうすこしスピードダウンしないとね。
この調子で初弾丸登山なら
登頂はかなりしんどいでしょう。
今回の三倍程度の体力を使うはずです。
口を酸っぱくして抑えに
かかりつつ登ってゆきます。
「筋肉痛は?」
「ふくらはぎがつかれるねえ」
と言ってました。
「もっと前方の筋肉も使って
着実に一歩ずつ行こう」
と前回の反省を踏まえつつアドバイス。
そうして中ほどの休憩所には、
コースタイムより10分ほど早く着きました。
僕の足はというと、
前回に比べてまだ平気です。
鳴き始めた蝉の声をききながら、
さあ、あと半分登ってゆきましょう。
てくてくと歩いて、
山頂に着いたのは1時間半後です。
前回より15分くらい早かったかな。
足の疲れもないし、
本人も全然平気そうです。
山頂のお店で、おでんを買い半分こ。
持参の茹で卵を一個ずつ食べて
昼食は終わりです。
さあではもう早速下ってゆきましょう。
下りはこちらも早いので、
富士山の砂走を意識して結構飛ばしました。
これで筋肉痛が出る用なら、
もう一歩トレをしておく
必要があるでしょう。
まあ、富士登山をしっかり楽しめたら
いいですねえ。
そして、こちらとしては
前回ほどの筋肉痛もほとんどなく、
金剛山を上りましたね。
連続登山の効能を考えたら、
二度目は楽だったので、
山に定期的に登るのも
いいなあって感じですね。
そして夏よりも秋にはもう少し
他の山にも行き、
紅葉を楽しもうかなあとかも
考えたりした連続の金剛登山だったのでした。
久しぶりに金剛山を登っています。
一合ずつ数えながら、
よっこらしょと8合目まできましたね。
のぼるにつれて涼しくなるかな
と思っていたのですが、
まだ気温が上がっていく時間帯なので、
さほどではありません。
とはいえ、汗もまださほどかいていないのは、
体が夏の運動体制になって
いないんでしょうね。そして
すこしずつ足の負担も増えてきました。
この辺りは階段もなお急ですね。
帰りの下りはしんどいかなあとか思いながら、
ようやく九合目まできました。
左は楽な登りコースで右は急なコースです。
帰りは急斜面の方を降りることにして、
登りは楽そうな左のコースを進んでゆきます。
森の中の道をのんびり歩いて、
しばらくいくと、人の声とかが
結構聞こえてきました。
山頂が近いですね。
やがて右に事務所や食堂がありますが、
まあここにきたら、金剛山の
看板のあるひろばにまずは行きましょう。
ここです。
ここにはライブカメラがありますね。
なんか時間を決めて、人が集まってきては、
それに写ろうとしていますよ。
さりげなく近づいて行って、
こっそり写ろうとするdoironだったのでした。
ここまではほぼ予想通りに到着しましたので、
さあ、では昼食にしましょう。
山頂広場には、雨除けの巨大な
あづまやがありますし、
ベンチも沢山あります。
そのうちのひとつに腰掛けて
持参の弁当をいただくことにしましょう。
山頂の広場で食事をしている人の
グループは10グループはありました。
まあ平日ということもあって、
ほとんどが高齢者グループです。
もうみなさんとても楽しそうです。
食べ終えたら事務所のほうにいきますと、
食堂ではおでんとかも売っていますね。
ビールでおでんかあっと
心が動きますがダメですね。
車で来てますから自重です。
神社にお参りし、無事に下山できることを
お祈りして、
さあ、それでは下山してゆきましょう。
登ってきた階段をひたすら降りてゆきます。
まあさほど筋肉は使わないのですが、
長時間同じ運動を続けてゆきますと、
あちこちが筋肉疲労の形です。
最終膝も痛くなってきたので、
ゆっくりと体の向きを変えつつ
使う筋肉を微妙に入れ替えつつ下山です。
ちょっと足にきそうな感じです。
普段あまり使わない筋肉を
使っているんでしょうね。
膝の少し上あたりがひくひくしています。
膝が笑うってやつでしょうか。
症状はまだ軽いので、膝がにやついている
と言った方がいいかもしれません。
そんな感じで、階段を終え、
最後のくだりを降り切ったら
水場のところに置かれてある
ブラシでかるく靴を洗います。
最近買ったノースフェイスの
かかとの低い頑丈そうな靴が最適でしたね。
街中でもはける靴ですから
これからは重宝しそうです。
それにしても、山登りでこんなに
足の筋肉に負担を感じるのも
ちょっと意外でした。
時間があればまた昇りに来るか、
なあんて考えつつ帰宅してゆく、
山おじさんdoironなのでありました。
金剛山の千早城のコースを上っています。
途中右手に千早城への登り口がありますが、
とにかく今日は金剛登頂です。
登山道をまっすぐ登ってゆきます。
この辺りはミツバや
ミヤマカタバミがはえていますね。
足首がだるくなるくらいの
急斜面を上ってゆきますと、
道に階段が現れました。
昔登った時は山頂の少し手前くらいから
階段でしたが、いまはもうほとんどが
登山道の山崩れに対応して
整備されているようです。
それだけに普段の手入れも大変なようで、
あちこちの空き地に階段用の木
なんかが置かれていましたね。
この階段も延々と続いてゆきます。
途中で目線あげたら上に果てしなく続く
階段に心がめげてきます。
あ、こんな表示もありますよ。
一合ずつ頑張って登ってゆきましょう。
所々にある地蔵堂に頭を下げて
がんばってゆきます。
実はこの金剛山には、
登山回数をためていくお札があるそうです。
仕事友達や山友達もこの回数を集めています。
最近では、絵も描く山友達が
800回を迎えたそうです。
なので、登山者ももしかしたら
知り合いなのかもしれませんね。
後ろから登ってきたdoironより
10歳くらい上の人が、
まるでコンビニに行くように
ヒョイヒョイと抜いていきはります。
きっともう千回以上登っている
ような人なんでしょうね。
こんにちはと声を掛けますと、
「はあい。暑いねえ」と声をかけて
明るく歩いて抜いてゆきはります。
もうまるで仙人か天狗ですね。
もしかしたら知り合いも
前から降りてくるかもしれないので、
顔を眺めながらdoironも
しっかり挨拶してゆきます。
資料に記載されている走行時間が
55分くらいのところにある
「のろし台(五合目)」についたのが、
歩き始めてちょうど1時間でした。
まあいいペースですね。
体への負担を考えたら最適のペースです。
手作りベンチに座って、
しっかりと水分補給しましょう。
周りを見渡すと、
階段用の木が置かれていたり、
トイレまであるような感じです。
そしてこれが、ウルトラマンと
バルタン星人の碑です。
そこにはこんなことが書かれていました。
「奉納 金剛山本道中間点
人生も山も苦しみも喜びも
あと半分会
会長ウルトラマン
副会長バルタン星人」
ああ、なんか心がほころびますねえ。
苦しみもあと半分です。
しっかりと上ってゆきましょう。
このあたりから植生が変わりますね。
目につくのが「ミヤコアオイ」です。
種別的には「カンアオイ」の仲間ですね。
これがあるということは、
ギフチヨウが生息可能ですね。
実際、隣りにある山の大和葛城でも
カタクリソウの周りを飛んでいるのを
撮影したことがあります。
なので、この山にも生息
しているかもしれません。
大和葛城がほぼギフチヨウの
南限と言われていましたが、
ここも生息地なんでしょうねえ。
千早赤阪村でも、保護活動が
行われているようです。
時おり周りを眺めつつ
歩いていくことにしましょう。
お、すぐに6合目かと思ったら、
5.5合目だって。
看板も小刻みになってきましたよ。
そして保安林の看板には
「カエンタケ」の注意看板も
貼られています。
毒気が強いんですね。
熊野古道を歩いたときも
カエンタケを見つけましたねえ。
キノコには触らないことですね。
家から見えている山で
一番高いのはここだろう。
金剛山、標高1125m。
もう何回登っただろうか。
ざっとたどってみただけでも
20回くらいは登っている。
そしてこの山は日本二百名山の一つです。
ここへ来た時のことで、
面白かったのは、金剛登山マラソンで
完走したことや、ダイヤモンドトレイルで
「ヒーハー」と横切ったことかもしれません。
あ、そうそう四本場のアイゼンをつけた
大寒登山も印象に残っています。
まあ大阪府民にはそれなりの
思い出があったりするんでしょうね。
ところがここんところは、
ここへの登山はしていなかったのです。
体も壊していたしね、
そのせいで、多分15年くらいは
ここに出かけていないはずだ。
でも最近の登山の状況から考えれば、
ゆっくりだと登れるはずである。
久しぶりに挑戦してみるかあと考えて、
よーしと決心し、この山に
出かけることにしました。
あまりもう周りに人がいないと
困ったからだですから、
一人で行くところは限られていますが、
まあここなら、登山者は途切れることもなく
いるはずだから、気持ちはお気楽です。
以前はシイタケ園のところに
車を止めて、登ってゆきましたが、
いまはどうでしょう。
とりあえずは車で出かけて
みることにしましょう。
むかし動いていた金剛山の
ロープウェイの駅を目指して
登ってゆきます。
この金剛山のロープウェイに
向かうバスは廃止されたと
聞いていたのですが、
今は地元市町村が一体となって
走らせているようです。
本来は車での登山なんで、
詳しいことはわかりません。
バスで行きたい方は、
調べてみてください。
富田林からバスで登って、
金剛登頂後奈良県側にバスで
おりてゆくと風呂なんかも
充実していていいらしいです。
doironは車なので
どんどんと進んでいきます。
東阪を過ぎた頃から、
山道っぽくなってゆきます。
駐車場は、ここかなあと
検討しながら走っていると
金剛登山駐車場というのが出てきました。
ああ駐めやすそうですね。
ではいったんここにとめてゆきましょう。
広場の片隅にある料金箱に
500円を入れてゆきます。
まあ案内板もありますので、
さほどここからだと登り口は
遠くないでしょう。
さあ、では荷物を整理し出発です。
案内に沿って約500mも歩くと、
モンベルがあります。
どうもこのルートではここが
最後の駐車場の様です。
これからはこちらをめざしましょう。
600円と100円高いけど
結構登ったところにありますからね。
さあ、では登山開始ですよ。
登山道には何グループもいましたね。
まあこれだったら安心ですね。
がんばって登ってゆきましょう。
靴が洗えそうな水場のところから、
急傾斜の登山道が始まります。
足が滑るくらい急傾斜が
どんどん続いてゆきます。
なんかこのへんで、
初めての人は緊張するでしょうね。
これくらいの傾斜だと、
下りはとっても足にきそうですね。
昔の元気なころは、
この辺はウリャーと団体で
走って登っていたのになあ
なんて思いだします。
登山口から標高差は約600m。
案内では約2時間の久しぶりの
金剛登山の始まりです。
天気は上々。がんばりましょう。
生石(おいし)高原でススキの山に登ってゆくと、
山頂辺りは広くなっています。
ここまで歩いてきたススキの
高原が見わたせますよ。
そして反対側には山の景色の中に
生石神社のあるのがわかります。
その神社の中にある大岩が
大石と言われていることから、
生石の名が生まれたと言われています。
生石の由来がわかりましたね。
もう一つここで“ススキ”の由来も
書いておきましょう。これは簡単。
スクスク育つ枝があるところから
こんな名前になっているそうです。
そしてその山頂にあるのが
生石ヶ峰の一等三角点です。
標高870.0mの立派な三角点です。
まあここまでは駐車場から
30分くらいで到着ですね。
腰かけて秋の景色をしっかり味わいましょう。
ここへ来るまでの紀ノ川の
サービスエリアでちょっと変わった
柿の葉寿司を見かけました。
ふつう柿の葉寿司って
サバやサーモンなんかが乗っているのが
多いのですが、なんとこれは
ウナギが乗っかっているのです。
お茶を出していただきました。
きれいな景色とおいしいお寿司。
なんかとっても贅沢な気分です。
では、駐車場まで降りてゆきますが、
高原の中をあちこちに走っている道を
遠回りして降りてゆくことにしましょう。
狭く切り開かれている道を、
ススキで顔を切らないように
注意しながら降りてゆきます、
新しい靴もいい感じですね。
その前日まで雨っぽい天気だったので、
道はうっすら濡れています。
一面のススキですから、
多分そこにはいろんな生き物が
いるのでしょう。
歩いていても、バッタが道を横切って行ったり、
蜂がぶんぶん飛んできたり、
トカゲが岩陰からこちらを
にらんでいたりとまあ生き物感も
強いところです。
紀美野の街を見下ろしたり、
遠くには海まで見えています。
高原近辺には高い木がないので、
遠くまで見渡せていい感じです。
そんな高原を歩いて、
生石高原の山小屋というか山荘というか、
山の家なようなところに到着しました。
ここでご飯を食べて帰りましょう。
中をのぞくと、数グループが
食事をしています。
この日は気温も下がってきたので、
あったかいうどんと、この辺名物の
卵ご飯をいただきましたよ。
こんな感じ。
ええ感じですねえ。
卵は新鮮な感じです。
道端に養鶏場の看板も建っていたから、
きっとそことつながっているんでしょうねえ。
景色を見ながらゆっくりいただきました。
飯食いながら、今年もようやく
寒くなってきたので、
今年の山登りも終わりかなあ。
さておなか一杯になりました。
引き上げることにしましょう。
山を下ってゆきますと、
家の前でミカンの無人販売がありますので、
購入してゆきましょう。
小ぶりですが、味はとっても良かったです。
また地元のスーパーなんかが
ありますので、ここにもちょっと
立ち寄りです。
そろそろ売られているかなあと
思っていたむかごが並んでいましたので、
こんなパックを二個買いました。
帰宅後は、むかごご飯と炒め物で
秋をしっかり味わいましたよ。
ススキ、ミカン、むかごと
山の秋としっかりたわむれた、
生石高原のいいツアーでした。