きょうも引き続き地蔵の話
地元の地蔵は、
ちょっとおこがましいがdoironが
会長になって運営している地蔵講で
守らせてもらっている。
以前は村中挙げて女性陣も登場し、
おにぎりを配るというのがメインで、
丸1日村中挙げて地蔵盆に取り組んできた。
しかし、そういう集まりも村の
結束にはいいが、負担は大きく、
昔ながらに1年に一度みんなが集まって
地蔵盆をするという行事も
かなりみんなの負担になっていたのだ。
60過ぎても働く人が多く、
地蔵に膨大な時間を費やすというのは、
仕事を休んだりして心の底では
みんな反対をしていた。
そしてその状況を変えてほしい
というみんなの声があがり、
doiron会長で6年かけて制度を
大きく変えていったのだ。
うまい具合にというと変だが、
間にコロナがあって、
そういう制度の改正は思いのほか
スムーズに変わっていったといえる。
みんなが集まるなんて、
コロナの時代に許されない
という状況が制度をどんどん
変えていったのだ。
パッと制度を変えればいいやん
という方もいるが、なかなかこれが
僕らが生まれる前からの制度なんで、
そう簡単に一筋縄ではいかないのだ。
それに加えて、同年代の人間が
村の中心になり始めたので、
強硬な声が鳴りを潜めていった
ということもある。
とまあそんな具合で、
地蔵盆はかなり静かにしっとりと
行われることに成りました。
そんな中であった事件を昨日書きましたが、
今日もその続きで二つの事件を
紹介しましょう。
以前の地蔵盆では盛大な宴会を
していたのですが、
それは新制度ではなくなっています。
でもなんか、事務的な処理だけして
はいさよならだけではすこし
物足りないなかなと思い、
今年は簡単にビールと乾きものだけで
軽い宴会をしようと考えたのです。
もちろん経費が掛かるのですが、
地蔵堂の老朽化などを理由に
講費を集めるようにしたので
資金的には余裕があったのです。
こうなると、酒のみは喜びますね。
飲むわ吞むわで、酒屋にもってきて
もらった冷えたお酒が足りなくなるんでは
という一歩手前まで行きました。
まあ何とか宴会は終わったのですが、
そこで活躍するのが酔っ払いです。
フラフラになって、ああ地蔵の花に
もたれかかったらあかんよと
警戒してたら、その人は花の横でふにゃと
向きを変えるのです。
そうジャッキーチェンの酔拳を
やっている感じです。
危ないテントの柱にぶつかるぞ
と思ったら、横の椅子にふわっと座りこみます。
いやあ立派な酔拳を見せてもらったなあと、
村のみんなで大いに盛り上がったのでした。
地蔵の御利益もとんでもない形で
現れたものです。
事件はもうひとつ。
地蔵の周りにお供えを置いて
整理していた時です。
あれ?なんか足元がくすぐったいぞ
とみてみると、なにかたかって
動いています。
招待は「マダニ」でした。
昔、山に登っているときに、
ヒルにかまれたらさっと払うのではなく、
たばこなんかを当てて頭を
皮膚から出してくるのを
見て払うのだという経験が
ここでは生きてきます。
マダニも同様に頭が皮膚の下に
残るので、注意しないといけません。
とりあえず、足でジダンだと
動かすと、ポロっと落ちていったので
まだかみつく前だったみたいです。
「ダニ」だと慌てていると、
周りの人間が脚で踏みつぶしてくれました。
ダニにもいろんな種類があるので、
写真を撮りたかったのですが、
まあ友達の行為に感謝ですね。
マダニはいろんな病気を持っています。
まだまだ未知の菌も持っている
と言われています。
実際亡くなった人も何人かいる用です。
噛まれずに済んだのは、
地蔵のおかげですね。
以上が地蔵盆にあった事件です。
悲劇の一歩手前ですが、
あとでみんなで大笑いした
出来事だったのでした。
もちろん、地蔵の周りは
軽く消毒はしておきましたよ。
四国は少しお休み。
今日は地蔵盆にまつわる話を
ーーーーーーー
人が色々集まると、
そりゃあいろんなことが起こる。
地蔵盆も信者が色々集まるので、
そこで起こった面白い話を紹介します。
一つ目は、お菓子の話だ。
お参りが終わった時に、
集まっている子供達に
お菓子を配るのが、
地蔵盆の一つの慣わしになっている。
費用は新たに頭屋になる人、
すなわち地蔵講に入稿する人が
負担するのだが、用意をするのは
講の役員たちだ。
今年はお菓子はドイロンが主に用意した。
いくつか入っているお菓子の中には、
朝ドラで有名なアンパンマンのものを
用意しようと考えたのだが、
個数を多く用意しないといけないので、
アンパンマンのお菓子を求めて
何軒かのお店を回ったのだ。
同じ100均を回りつつ、
アンパンマン夫婦と
呼ばれることもあったとか。
まあ、お菓子にはそんないわれが
あったのですが、それは地蔵盆が終わって、
家の買い物について行った時のことです。
な、なんとアンパンマンのお菓子が
お店に大量にあるではないですか。
しかも種類まで増えて、
あるコーナーがあふれそうになっています。
きっとねえ、アンパンマン夫婦が
歩き回っているという情報が
市場に出回ったのでしょう。
スーパーの片隅で、冷や汗かいてる
アンパンマン夫婦がいたというおはなしです。
次の話は、自転車事故の話しです。
地蔵盆を開催した時には、
信者の人から思わずお供えの
お金をいただくことがあります。
いやあ、ありがたいですね。
普段どれだけ地蔵を大切に
見守ってくれているかなんて
わからないのですが、
心の中で見守っている姿が
そんなお供えになったりするんですねえ。
そういう人もとても
大事にしないといけませんね。
地蔵盆が終わってから、
備えた菓子セットやフルーツなんかを
お返しに配って回ったりします。
そんなことを背景に、
地蔵盆の翌日にこんなことがありました。
自治会の別の用事で、
ミセス愛用のママチャリに乗って
連絡で回っている時です。
ふと通りかかった家の前に
お供えをくれた人が自転車に
乗って出てきたのです。
これはお礼を言わないとと思い立ち、
Uターンしようとした時です。
自転車の前輪が、会所の団の中に
カクンと落ちたのです。
これはもう耐えられません。
自転車を乗り越えるように
ひっくり返ったのです。
パッとその人を見ると、
こちらに気づかずに向こうに
さって行こうとしていますので、
転んだまま慌てて声をかけました。
「〇〇さーん」!
えっと振り返ったその人は
ギョエ〜と言ってます。
そりゃそうですよねえ、
こちらはひっくり返っているわけですから。
「大丈夫ですかあ」と
言われたのですが、素早く立ち上がり、
「地蔵盆の時はありがとうございました」
と言葉を送っておきました。
まあ、なんと地蔵の御利益もない
罰当たりな会長やと思ったかもしれませんが、
まあ、こちらはちゃんと筋を通したので、
ひと安心したという話です。
それにしても自転車でひっくり返るって、
槙尾で溝に突入してヘルメットを
割った時依頼ですねえ。
これは自転車に乗る時も気をつけやあという、
地蔵のありがたいご注意やと
思うことにしておきましょう。
他にも酔拳の話とマダニ出没事件がありました。
それは次回に書きましょう。
続く
我が街の端っこの方に
地蔵が5体入っている地蔵堂があります。
場所的には、もう子供の時から
地蔵はそこに建っていました。
集団登校の時にはその前で
掃除した枯葉なんかを集めて
焚き火しているおばさんが
いたりしたなあ。
そんな地蔵が立派な地蔵堂に
なった頃には、母が普段の管理を
するようになって、掃除や花変えを
するようになっていました。
ずっとずっと村のみんなに
親しまれている地蔵でした。
それがずっと年月を経て、
地蔵の管理をする地蔵講の
代表にdoironがえらばれました。
まあ因果応報なんでしょうか。
普段の花の管理は、母親がやっていたのを
知ってる人が私がするよと
言ってくれて今はずっとやってくれています。
ありがたいことですね。
そんな地蔵講の最大の仕事が、
地蔵盆です。
毎年、曜日に関係なく8月23日に行われます。
地蔵講に入構する人を
主人公にしてお参りが行われるのです。
僧がきてお参りする時に先頭に立って
手を合わせ、その後その入構する人の
負担で、きてくれた村の信者の人に
お菓子を配るという、
まあ村の一大イベントになっています。
そんな時に、地蔵講の役員のみんなは、
供物とか僧の手配とか
いろんな用意をしていくのです。
お寺に行き、僧の手配に初めて
行った時には、あああの地蔵の管理を
していた人の息子さんですかあ、
と言いながら手配を喜んでしてくれたし、
いろんなことを教えてもくれました。
これもまたありがたいことですね。
そんな中、今年は地蔵盆で配る
お菓子の手配をしました。
普段のスーパー通いの時に、
お菓子の値段ばかり気にしながら
チェックをしており、200人の
お菓子の手配をするので、
在庫の多さもチェックしておきます。
そしてそれらを購入していくのです。
今年はねえ、ひとつこだわりの
お菓子を入れました。
アンパンマンのお菓子です。
テレビドラマ「あんぱん」の
影響を盛り込んだのです。
あちこちのスーパーで、
値段を比べたところ、
どうも100均の「Dそー」が品数も多く、
安かったのでここで買おうと
考えていたのです。
まあ、食べ物なのであまり早くから
買ってもいけないので、
直前まで伸ばしていたら、
その商品はよく売れているようで、
品数も少ない感じになってきたので、
あわてて買いに行くことにしました。
ある百均に行くと、あれ?
40個くらいしかありません。
これは発注やなあと店に申し出ると
10日以上かかるよとのことなので
これではいけません。
事前に袋詰め作業もあるので
間に合わないでしょう。
でもまあ、100均は他にもあるので、
他の店を回ることにしました。
店員さんも連絡しときますとのこと。
次の100均で90個、
また別の100均で70個を買い
なんとか200個を揃えました。
荷物が多いので、ミセスにも
同行してもらいましたので、
きっと近所の100均組合では、
アンパンマン夫婦がお菓子を
買い占めている
と話題になったんじゃないかと思います。
今、家には他にもポテトチップ、
ウマカボウ、イカのよっちゃんなどが
200個積み上げられています。
お盆参りで来た親戚がびっくりしていました。
100均組合を騒がせ、
親戚まで騒がせた地蔵盆の
お菓子事件だったのでした。
8月23日まであとわずか。
地蔵さん待っててねえ。
週に一度くらいは、
公民館前に昔の幼馴染が集まって、
公民館内に冷やしてあるビールを
飲んだり缶コーヒーを飲んだりしながら、
話をしたりしている。
昨年の11月頃からだ。
たわいない話で競馬の予想をしたり、
野球の話なんかが中心やけどね。
そしてそんな時には子供も
学校からぞろぞろ帰ってくる。
子供といっても孫だけどね。
「おじいちゃん、はよかえりや」
とか言われたりしているのだが、
考えたらこれって子供のいい見守りに
なったりしているではないですか。
最近は泥棒が事前に家の留守状況を調べて、
表札に変な文字を書いたりする事件が
あちこちで起こったりしているが、
まあ、これも見守りにもなったりしているのだ。
そこで仲間に声をかけ、
昨年の冬くらいから
見守り隊を結成しています。
自由な日にち時間に、
見守り隊と看板あげて、
集まったりするのです。
なんてことはない、おっさんの集まりなのだが、
意外に子供の見守り、
泥棒の見守り、不法投棄の見守り
になったりしているわけだ。
自治会内でも説明し、
みんなの理解も得られてきて、
ご苦労さんと声をかけられたりしている。
そんな時にある一人がTシャツでも作るか、
とか言い始めた。
ああそれもいいなあと思い始めた頃、
市が見守りたいの募集を
始めていることを知りました。
そこに登録したらTシャツや
腕章などの応援物資をくれるらしいです。
ああ、これを利用すればいいなあと思い、
市役所の市民共同推進に登録したところ
大変喜ばれて見守り隊に認められました。
そして、応援物資もいただいたのだ。
これがTシャツ、
これが腕章である。
いやあ、これで仲間の結束も
より強固なものになりました。
そして認められたと言う証明書
までいただきました。
これは公民館に掲示しておこうと
手持ちの額にいれてみました。
いいですねえ。で、その認められた証を
読んでみると、そこには驚くべきことが
書かれていました。
な、なんと市内の見守り団体の
第一号だったのです。
これにはまたみんなも励みを受けました。
頑張ろうとか言うのですが、
doironは頑張ろうではなくて、
好き勝手にやろうよと、
どちらかと言うと抑えにかかっています。
変な責任感を持つのも嫌だし、
自由気まま勝手な見守りの方が
きっと長く続くはずだと
思っているのです。
看板には子供の安全見守ります。
不法投棄は許しません。
変なおっさん見張ります。
と書いてあります。
それ見て村の人が、変なおっさんやあ、
とかいって笑うのですが、
それも計算づくです。
笑顔で楽しく、気楽に笑いながら、
心の奥底でたまに目を光らす、
そんな明るさがまた村の人の
意識を高めてくれるのです。
メンバーは男が7人と女が一人の計8人。
気楽に軌道に乗ってきたら、
名前も募集しょうかあなんてことも、
こっそり考えているのです。
最近は、集まっているだけで
車が徐行してくれたり、
畑帰りに野菜をくれたりしてええ感じです。
そんな中今持っている課題は一つあります。
それは夏の暑い時にどうするか
と言うことです。
また、みんなで集まりながら
そんな話もしながら
見守っていけたらいいですね。
でもねえ見守り隊といってるけど、
実は大きな声では言えないけど、
村民のボケ防止の集まりだ
とも思っているわけです。
我が町の見守り隊の活動は
不定期にではありますが、
ちゃんと続いています。
最初の頃は段ボールの裏に
手書きで見守り隊の文字を書いて、
公民館前に掲示しながら
たまっていたのですが、
今はちゃんと看板を作りました。
これです。
「子どもの安全見守ります」
「不法投棄は許しません」
「変なおっさん見張ります」
見守りのテーマを三つ書きだしておきました。
この見張り場所は子供のメインの通学路ですし、
不法投棄をやる人間が見たら警戒するでしょう。
それと最近、家の前に車を止めて
のぞき込むような奴がいるという
情報もあったのでそれも見張ります。
こうして看板を挙げることで、
不審なやつも警戒をするでしょう。
先日も、4人でこの看板を挙げて
見守りをしました。
話の内容は、競馬の反省とか
来週から入院するねんという仲間の話、
来週のフリーマーケットの話とかを
ワイワイ言いながら話をしていました。
あ、そうそう最近トンビかもしくは
チョーゲンボウが飛んできてるで、
なんてことも言ってました。
ごみを荒らして困るようなカラスが
最近姿が減ったのはこの鳥の影響じゃないかと、
見守り隊は町内野鳥の会になったりもします。
と、そこへ村の人が通りかかります。
「へえ看板挙げているんやなあ。
変なおっさんてあんたらのことやんかあ」
とか言って笑っています。
ああ、もうこちらの思惑通りです。
こうして看板に興味を持って
笑ってもらうことは見守り隊の
啓発につながっていきますもんね。
昨日は集まっているメンバーで
「隊長をきめたらどうか」
という話も出ましたが、
まあ今はまだそんなあしかせに
なるようなことはしないでおきましょう。
気楽にのんびりやって
続けていくことが大切です。
こちらも楽しんでやっている、
周りも笑ったりして楽しんでくれる、
そしてなおかつ不審者は
警戒してくれるという
なかなかいい取り組みだと思っています。
今度は子供通勤時間にやろうかあとか、
これから寒いからバッチはいて
こなあかんでとか言いながらも、
みんな結構前向きなのもいい感じです。
痴漢のおっさん、
洗濯物泥棒のおっさん、
空き巣泥棒のおっさん、
変な売り込みに来る詐欺のおっさん、
ちゃんと見張ってまっせ~