高野山へ向かう交通機関である
ケーブルカーにのり、
前回の歩きの終点となった
極楽橋駅へと向かってゆきます。
乗車時間は約5分ですが、
かなりの急傾斜を下ってゆきます。
ああ、この後これを歩いて登るのかあ
と思うと緊張しますね。
doironは無酸素運動は絶対ダメです。
有酸素でじわじわと登って
行かないといけませんね。
たぶん、ここを歩いて登る人も
あまりいないだろうから、
充分要注意です。
極楽橋駅は世俗と聖地の
結界を表す橋の名前から
こういう名前になっていますね。
なので、ケーブルカー駅は聖地を表す
赤系の色合いで、高野線の電車駅は
黒系の色合いで作られているそうです。
その結界の境目あたりに
小さな改札口があるので、
ここから出てゆきます。
するとすぐに「クマ出没注意」の
看板が張られています。
最近目撃証言があるそうです。
わあこれも注意しないといけませんね。
クマ鈴も持ってきていないので
ここはしっかり警戒して
いくしかないですね。
極楽橋の方へと、
きれいな沢の横を歩いてゆきます。
橋のたもとには仏像が座っています。
ここから聖地に入るんだぞ
と教えているようです。
特急こうや号の止まっている
極楽橋の駅を背後に
きれいな赤い色の極楽橋を渡ると、
おっとここにもクマの注意看板です。
緊張しますね。
人っ子一人いない中、
登ってゆく道を見上げますと、
もう今にもクマが現れそうです。
ではこうしましょう。
頑丈な木切れを見つけて手に持ち、
ガードレールや石や木を
パンパンたたきながら歩きましょう。
その音に気付いてくれたら
よけてくれるかもしれませんね。
このあたりの道は
不動坂コースといわれています。
バイクや山道になれた軽貨物なら
走れそうな道もあるようですが、
途中からいろは坂といわれている
くねくねの登り道に入ってゆきます。
この日はいい天気でした。
山の緑がきれいですね。
道は何度もヘアピンカーブで
曲がっているので、
見た目同じような景色が続きます。
あれ?さっきもここをとおった
んじゃないかと思うような
景色が続きます。
道は48回曲がっているといわれ、
あの弘法大師が考案した
「いろはにほへと・・」の歌を
もじって「いろは坂」といわれています。
右へ左へと呼吸を意識して
登ってゆきます。
ジムでトレーナーに「有酸素運動」の指標は?
と聞きますと、
「ちゃんと普通にしゃべれないといけませんよ」
というので、時々「森のくまさん」とか
歌いながら歩きます。
なあんてことはしませんけどね。
大きな石とかがあれば、
木で「パンパン」とたたきながら歩きます。
傾斜は急ですねえ。
もう頭の中は曼荼羅のように
ならないように
あきらめずに登ってゆきましょう。
お茶もいっぱい持っていますから、
時おり木陰で休憩しながら、
水分も補給です。
空海さんも休んだかなあ。
この時期は花も余りありません。
先ほど、9月のですが平地部分では、
ひがんばながもう咲いていましたねえ。
今年初のひがんばなでした。
そしてこの時期もっと山を
にぎわすのはキノコです。
なんかよくわからんキノコが、
いっぱい出ていました。
でもねえ毒キノコもあるから
近づいてはいけませんね。
特にここでたくさん出ていたのがこれ。
カエンタケと言って超毒キノコですね。
口に入れると致死量が、
な、なんと3g。
猛毒ですねえ。
しかも手で触っても
すごいかぶれていけないそうです。
カエンタケがこんなに
出ているのは珍しいほどです。
この上に滑ってこけないように
しないといけませんね。
続く