北海道にはプリンタは持ってこなかったので印刷をどうしようか検討しました。その結果コンビニのプリントを使うことにしました。今まで北海道の山への地図はこの方法で持参しています。この方法を紹介します。
北海道に来る前に日高山脈の1/50000の国土地理院の地図は揃えましたが、1/25000の国土地理院の地図になると枚数も多くなるため「ウォッちず」、をカシミール3Dで読み込んで、必要な所をコピーして、コンビニのプリントである「ネットプリント」に画像ファイルで登録して、コンビニでアウトプットするのです。ウォッ地図の良いのは1/25000・1/12500・(1/6000)の縮尺がある所です。
コンビニはセブンイレブンなのですが、A3までの大きさなら印刷してくれ、白黒ならサイズは関係なく1枚20円、カラーならB4・A4・B5は1枚60円(A3:100円、Lサイズ:30円)です。画像ファイルだけでなくワード・エクセル・PDFなども、ネットプリントに登録すれば、全国のどこのセブンイレブンでも出力できます。ネットプリントの良い所は、家庭用インクジェットと違ってレーザープリントなので、インクジェットより濡れに強い点です。
カシミール3Dで「編集」→「選択範囲を決める」→「選択範囲をコピー」で画像ソフトにペーストしてファイル化すればよいのですが、問題は、地図の縮尺なのです。A3の大きさピッタリに選択範囲を決めるには何度か試行錯誤する必要があり、結構面倒なのです。多少大きな範囲をコピーしてしまっても、A3に入るように適度に縮小されて印刷されてしまいます。
縮尺を固定してA3サイズに印刷しようという発想を、逆の発想で、地図にスケールを入れてやれば良いのです。カシミール3Dに付いているスケールは「選択範囲をコピー」しても、付いてきません。別の画面キャプチャツールでコピーすればスケールも入れられますがカシミール3Dで表示されている範囲しかコピーできません。カシミール3Dの「選択範囲を決める」場合のような、表示されていない場所も含めて広い範囲のコピーはできないからです。
厳密さを求めるのは無理ですが、別の方法を考えました。地北線は印刷されますので、これをスケール代わりに利用するのです。地北線を欲しい地図範囲に適当な間隔で表示するよう設定して、1本の地北線の長さが何mなのかを、カシミール3Dのスケールをあてて計測しておくのです。その様子は、下図です。下図の場合、地北線1本の長さは約620mになります。コピーした地図のどこかに620mとメモしておけば良いのです。あるいは余裕があれば、その長さの線を水平に引いて目盛りをつけてやれば良いのです。
(理屈だけで言えば地北線の経度間隔を下記のように20秒にすれば、神威岳付近の緯度42°25′42.15″では、緯度1秒は22.859mなので、20秒は457.18mとなり地北線の経度の間隔を460mとしておけば良いのですが、緯度によって距離が違うので計算が面倒なため簡易な仕方でやってみました。)
【カシミール3Dで地北線の表示設定】
【普通はこのようにスケールは横向きですが、回転させてスケールを伸ばすと】
【地北線にカシミールのスケールを当てている所です】
【ネットプリントの登録したファイルの詳細画面】
【上の画像のネットプリントに登録した詳細画面で、画像を表示した場合の見え方(この地図では地北線を入れるのを忘れています)】
【ネットプリントに登録した1つのファイル】
スケール、経線緯線に充てるっていうのもいいかもですね
スケール印刷できるようにしてほしいですね~