呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

芽室岳(1753.7m)からの展望

2010年04月17日 | 北海道の山
【稜線分岐点からの芽室岳(奥側)】

 朝3時起きの積りが、昨夜遅くなってしまって起きられず、日の出から時間が経った6時出発になりました。先週、雪をかいた丸太橋には新たな雪も乗っていて、小動物の足跡だけが渡っていました。

 先週の自分のトレースはきれいに消えています。体力が落ちているのが感じられ、今日は息が切れます。息を整えるため何度も立ち止まりながら登ります。樹林帯の中を尾根の中心になるだろうと思う所を適当に進みます。

 2時間ほど登ると、樹林帯の中でも尾根の丸みを感じられ始めます。雪質は朝は締まってくるぶし程度しか潜りませんでしたが、高曇りで薄日が射すので暑くてたまりません。風は殆どありません。雪も次第に柔らかくなってクラストした層を踏み抜くようになります。それでも、スノーシューのお陰で10cm程度しか沈みません。

 トレースの無い真っ白なルートは楽しい登りです。でも息が切れて中々進みません。4時間程登って、樹林が開けてスキーが楽しめそうな地点が現れます。暫く斜度の緩い斜面を登っていると、左手に芽室岳が見え始めました。稜線分岐点も見え始めますが、分岐点への最後の登りはきつそうです。

 稜線分岐点への最後の登りにかかる地点に着いたのは12時になっていました。こりゃ登頂は遅くなりそうだなと思います。頭で後2時間で着きたいなと考えます。急登に備えてヒールリフターを上げます。

 稜線分岐点に近付くにつれて傾斜がきつくなり、雪質もクラストしていて、スノーシューの歯が刺さりにくくなったり、クラストした上に軟雪が乗っていたりで緊張しながら登ります。帰りの下りは、ここはアイゼンに変えた方が安全だなと思います。風が無く緊張で汗が更に噴き出します。

 今日は高曇りで結構見通しがきき、分岐点に着くと昨年ガスで見られなかったパンケヌーシ岳(西峰)方面もくっきりと見え、満足です。APRSビーコンがようやくキャッチされ始めました。360°の写真を撮ってから山頂に向かいます。

 14時きっかりに山頂に着くと、ようやくI-GATE局「JA8FRI」のビーコンが捉えられました。続いてピ・ ロ・ロンと中継された自局のビーコンを捉えた音も聞こえました。これ1回しか、つまり山頂でしかビーコンが届かないようです。

 山頂でも360°の写真や動画を撮って堪能しました。ゆっくり行動食を食べ、テルモスの飲料を飲んでから、ヒールリフターを下ろして下山にかかります。稜線分岐点から少し先まで行ってパンケヌーシ岳(西峰)方面の稜線を見に行きました。稜線は小さな雪庇が出ていました。

 稜線分岐からの下りは緊張します。結局、横着をしてアイゼンに履き替えず、クラストした上に薄い軟雪が乗ってズルっと滑ったり、スノーシューの歯が刺さらずズルっと滑ったりで、へっぴり腰で下ります。緊張で汗が噴き出しました。

 もう問題ないと一安心の斜度の緩い樹林が開けた所を下っていると、登って来た自分の足跡以外にも踏み跡があるのに気付きました。そちらの方を見ると、この辺りまで登ってきてスキーで引き返した跡であることが判りました。へー、この山でもスキーをする人が居るのだと感心しました。

 小屋に帰ると、そのスキーの方2名が小屋横でバーベキューの準備をされていました。大きなSUVが2台小屋横まで入っており、スキーとスノーボードをされる帯広からの2人の男性でした。よく小さな軽自動車であそこまで林道を入ったなと言われ、色々話をしている内に、一緒に焼肉を食べて下さいと誘われました。折角ですので、美味しい焼肉をご馳走になりました。満足の1日でした。

【小動物の足跡だけが残っていました】

【どこが尾根の中心化判らない】

【いよいよ尾根の中心に入ってきます】

【スキーもできそうな樹林が開けた所が続きます】

【左に芽室岳(左のピーク)が見え始めます。右のピークが稜線分岐点】

【正面が稜線分岐点で直前の登りでは斜度がありそうです】

【最後の稜線分岐点への登りで左を見ると芽室岳(奥)が見え】

【右を見るとパンケヌーシ岳(西峰)が見えます】

【稜線分岐点が直ぐそこです】


【稜線分岐点からの展望(360°)】

【手前の小ピークからの芽室岳】

【左に三角点、右に山頂標識】

【清水町による山頂標識】


【芽室岳からの展望(360°)】
【稜線分岐点からパンケヌーシ岳(西峰)への道は小さな雪庇が出ています。】

【下りで登りで無かった足跡が右の方に現れました(判り難い?)】


【本日のコース(下りの最後の方は電池切れ)】



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