呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

カムエク~コイカク縦走(3)

2010年09月20日 | 北海道の山
【やっと姿が見えたコイカク】

 夜中に雨は止みました。しかしガスがかかったままです。朝5時に出発します。今日も、靴はトレイルシューズです。濡れたテントを畳むのはいつも嫌なものです。今日の藪は昨日ほどの所はありません。藪漕ぎにも慣れて来ました。昨日よりスピードが出て来たので、先に歩かせてもらいます。

 快調に進んでいますと、後ろでアッという声が聞こえ、振り返るとKドクターが尾根の西側に転落したようです。ちょっとした岩場でしたが何でもない所なので驚きました。10m程下に小さく姿が確認でき、声をかけると怪我は無い様でホッとしました。自力で上がって来れるようです。聞くと、枝に掴まりながら落ちたのと下の這松のクッションで怪我はしなかったようでした。

 「夏道の頭」に向う頃からガスが次第に晴れてきます。「夏道の頭」からコイカクにピストンするかは、「夏道の頭」に12時半までに到着できるかという設定でしたが、12時前に着いたのでゆっくりピストンできました。最後の「夏道の頭」からの下りは最初に嫌らしい所があるという事で先に行ってもらいましたが、Kドクターの印象は雪が付いている時のイメージだったようで、そのような所はありませんでした。夕闇が迫るまでに下り切るためにか、Kドクターは走るように下って行きますので付いていくので精一杯です。

 斜度が少し緩くなった所で私もストックを使いたくなったので取り出すと、Kドクターは足の凍傷跡が痛み始めたのでペースダウンです。私が先を行くようになりました。なかなか追い付いて来ないKドクターはかなり足が痛そうです。上二股で沢靴に履き替えます。この先も、Kドクターは目が悪くて遠くのピンクテープなどを見つけられなかったので初めてこのルートを通る私がルートファインディングしながら下り、夕闇迫る前に何とか車に辿り着けました。

 雨ですっきりしない山行でしたが、Kドクターのお陰で日高の濃い藪漕ぎが体験できて満足な山行でした。

【1826(1823)mP】

【1826(1823)mPと1643mPの間のコルのテン場スペース
本来ここでテント泊の予定でした】

【1643mPへのコル辺り】

【1643mP】

【1643mPからの下り始め(コイカク[左方面]はガスの中)】

【1444mコル手前からコイカクが見え始める】

【上の写真のポイントからコイカクシュサツナイ川方面】

【1444mコルを越えて1500mの超小Pからのコイカクシュサツナイ岳】

【上と同じポイントから来た方面を振り返る】

【少し進むとガスが晴れてコイカクがすっきりとして来る】

【夏尾根の頭への屈曲点へ向います】

【夏尾根の頭(1719m)】

【夏尾根の頭からコイカク方面】

【夏尾根の頭の傍にテントスペースがありました】

【コイカクに向う途中からのパノラマ(中央が1839峰)】

【コイカク山頂】

【夏尾根の下り】

【夏尾根の1305mのテン場】

【上二股に着きました】

【上二股から下流方面】

【上二股のテン場】

【下りの途中(650m)】

【本日のルート】



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