呑んべぇ爺さん

呑んべぇ爺さん「音岳」の記録とつぶやき

伊能忠敬展

2011年06月18日 | 北海道・自炊生活

 テレビニュースで知って、ラッキー!と今日、「伊能忠敬 全国巡回フロア展 in 帯広」を観てきました。今年は4月に飯田市、5月に千葉市に続いて帯広に回ってきたようで、帯広は15会場目のようです。その前にも全国巡回「アメリカ伊能大図 里帰りフロア展」というのがあったようですが、全く知りませんでした。

 江戸時代の測量家伊能忠敬(1745~1818年)が17年かけて完成させた日本地図「伊能大図」の復元図が、明日19日(日)まで、十勝オーバル(帯広の森運動公園内のスピードスケート場で、芽室町北伏古東7線7)で行われます。伊能忠敬が作った図面は全て日本にあるのかと思っていたら、海外にも散逸していたようで、日本の国会図書館以外に、アメリカ議会図書館など国内外6カ所で保管されているという事です。

 その地図をコンピューターグラフィックスを使って色彩まで復元されていました。フロアには最も大きな「伊能大図」(214枚)「中図」(8枚)「小図」(3枚)が、びっしりと敷き詰められていました。伊能図の地図上を歩きながら閲覧できましたが、地図面は透明性の被膜で保護されているため、靴下を着用する必用がありました。

 道内では初のお披露目のようで、同時代の探検家、松浦武四郎著の「東西蝦夷山川地理取調図」(十勝毎日新聞社所蔵)なども特別公開されていました。 「東西蝦夷山川地理取調図」は、北海道の名付け親の松浦武四郎が江戸時代後期に、蝦夷地の内陸まで調査し精密に書き残した地図だそうで、忠敬の残した地図を基に作製したとされるようです。

 また、後志調査設計協会所有の地図六十数点を並べる「蝦夷地古地図の変遷」と、江戸時代の「正保日本総図」から明治中期に北海道庁から出版された「北海道実測地図」までが展示されていました。これに関連して、「インターネットで見る 蝦夷地の古地図I」のCD・DVD(300円)が会場に特別に置かれていて、残っていたCD版を買ってきました。中身は「アイヌ語地名研究会」編のもので

  1. 古地図PDF画像
  2. 蝦夷地の古地図解説
  3. 蝦夷地の探検と地図(私家版)
  4. 場所絵図と松浦山川図の比較
  5. 付録1:アイヌ地名集積
  6. 付録2:近代地図-北海道・樺太

 が入ったもので、展示してある貴重な資料がかなり入ったものだったのでラッキーです。ゆっくり見なきゃ。

 


【スピードスケート場で有名な十勝オーバルが会場だ】

【会場案内】

【伊能図全国巡回フロア展】

【会場の周辺には約50枚のパネル展で解説がされている】

【パネル展より。いい雰囲気】

【第1次測量ルートは写し損ねてしまった】

【3次】

【4次】

【4次までの編纂で結果を東日本図の64枚にまとめた】

【5次】

【6次】

【7次】

【8次】

【9次では伊豆七島まで測量していたのだ】

【測量方法】

【GPS代わり?】

【全て、日本に保存されていないのだ】

【伊能大図の説明は撮り損ねてしまった】


伊能中図より(写真加工により縮尺はバラバラです)

【稚内から樺太】

【稚内から利尻・礼文島】

【国後島】

【色丹島に線が結ばれている】

【内陸の記述は殆ど無い中で、北海道の東部で2山岳が描かれており、
「雄阿寒」と「雌阿寒」でした】

【上の写真の一部の拡大】

【関東(足が写ってしまった)】

【駿河湾・描画された富士山と左の駒ケ嶽】

【御嶽は姿が描画され中心に見える】

【大阪湾岸と淡路島】

【琵琶湖周辺】


伊能大図より


【大図になると国後島もデカイ】

【室蘭付近でモロラン・ホロモイ・ワシベツ・ホロベツなどが見える】

【富士山は描画されて美しい】

【駒ケ嶽と中仙道の上松宿付近】

【御嶽と中山道の上松宿付近】

【乗鞍岳・蛭ケ滝と野麦村などが見える】

【諏訪湖付近で、伊那郡・有賀村・岡谷村・塩尻峠柿沢村峠茶屋などが見える】

【私の本拠地付近では、摩耶山・再度山・布引滝・熊内村・岩屋村・森村・大石村
 ・新在家村・徳井村・東明村・石屋村・御影村・住吉村・魚崎村などの地名が見える】

【上の写真の拡大】

【更に一部の拡大】

【有馬郡から東では、六軒茶屋・生瀬村・昆陽宿・箕面灘などが見える】

【甲山・打出村・西宮宿・門戸村・伊丹町・武庫郡・昆陽宿・小曽根村などが見える】

【奈良・郡山・東大寺・春日大宮・山城国相楽郡などが見える】

【琵琶湖付近で愛知郡・多賀村・蒲生郡などが見える】


【東西蝦夷山川地理取調図の説明】



2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (慕撫)
2011-06-25 21:03:32
ご無沙汰しています!神戸新聞の夕刊に「56キロか45キロか 六甲縦走の「謎」議論再燃」の記事が載りましたので紹介します。音岳さんがホームページで紹介されていた「六甲遊歩会」のことも載っています。http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/0004208108.shtml
返信する
へぇ~! (音岳)
2011-06-26 04:50:38
こちらこそご無沙汰です。慕撫さんがマラソンに転向されてから、余り立ち寄りしなくなってしまいました。

そんな事が話題になっているんですか。

距離は重要な問題ではないとも思いますが、興味のある課題ですね。私も一度GPSの沿面距離で試算したことはありますが、どのゴースで測るかで違うとも思いますし・・・。
http://www62.tok2.com/home/rokkousanroku/jyuusou/45km.html

でも、今や全従は懐かしくなってきました。帰神したらまた109をやってみたくなりました。

情報ありがとうございました。<m(__)m>
返信する

コメントを投稿