写る部分しか作っていなかった作品を、大まかに作っては乾燥させているが、タイムリミットと相談しながら、できるだけ出品点数を増やして行きたいと考えている。写真は展示するが人形は展示しない、またその逆の作品もある。『三島由紀夫へのオマージュ 男の死』では人形も展示したが、この作品など、背景がないと人形も面白くなかった。写真作品が前提でイメージしてしまうのでそういうことになる。友人に作ってもらった刀を取り上げ、最新作の三島に持たせた。この作品は“感心されるくらいなら呆れられた方がマシ”という私にとって大伸ばしには最適な作品であるが、深川江戸資料館は昔の深川を再現した家屋を常設展示している。ゴールデンウイークのさなか、家族連れの良い子も入ってくるだろう。展示できないくらいなら、事前に担当者と相談してみたほうが良さそうである。あらためて見ると雑巾を絞ったかのような出血量であるが、三島はその方が喜ぶに決まっているのである。制作時、そこら中を血だらけにして面白がっていた。
深川の人形作家 石塚公昭の世界展
関連イベント3月10日予約開始
『タウン誌深川』“常連席にて日が暮れる”第4回
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