定食屋に入るとご主人が従業員についてこぼしだした。物覚えが悪い、いくら教えても時間が経つと忘れてしまう、ミスばかりで、人のいうことを聞いていない、などボロクソである。うちを止めて、どこそこ行く、といっても必ず、使い物にならないと断られる。興味が持続せず、発達障害なのだ、と。適当にうなずいていたが、妙に耳が痛くてあまり笑えなくなる。小学生の頃授業ぬけだして、どこかの施設に母といったことがある。担任の進めによったのであろう。大きな積木などで遊ばされながら、大人が調書を取る。知能テストなども。こちらもバカではないから、いたいけな子供を演じてサービスしてあげた。まったくろくなことはなかった。落ち着きがなく、多動症気味でもあった。彼と違っていたのは、好きなことさえやっていれば何時間でも集中して大人しくしている。以来何も変わらずこの調子なのだが、多動どころかピクリともせず制作している。逆にいえば、何も変わらず思春期の頃、遠くを見る目で押し黙ったりする連中のことが理解できなかった。物心ついた時には伝記の類いを片っ端から読んでいたし、人の形に興味があった。プロレス、相撲、ボクシング、東京オリンピックすべて、人の様子に対する興味だった。その挙げ句がこれか。と飲めるようになったコーヒーを飲みながら会場にて。23日のトークショーはお陰さまて、予定の30人にあと数人となった。
平井憲太郎×山前譲トークショーは8月25日(土)となりました。お申し込みは下記まで。
石塚公昭幻想写真展-生き続ける作家たち- 2018年7月25日(水)~9月2日(日)(火休)
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※『タウン誌深川』“明日できること今日はせず”連載9回『牡丹灯籠 木場のお露』
展評銀座青木画廊『ピクトリアリズムⅢ』
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