布袋尊、予定通り乾燥に入る。後はいわゆる頭陀袋こと堪忍袋を作るのだが、持ち歩くようなサイズではなく、大きなクッションのように、その上に乗っているようにしてみたい。 布袋は元々実在した風狂僧だ、というところが良い。寒山と拾得という正体不明の存在に惹かれた原因は、その風狂味だろう。一休宗純を作ってみて、改めてそう思った。その流れで引き出しの中の、没になった丸顔の円満な首と目が合い、急遽作ることになった。 最近、装束、佇まいその他、興味を持って宗教番組を観ることがあるが、禅の中でも重要とされる風狂について触れられることは皆無のようである。