明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



豊干禅師のつもりだった頭部を、気が変わって『虎渓三笑』の一人にしたが、そんな寄り道して良いのか、と思わないでもないが、すでに笑わせてしまった。笑顔の人物は長い間にほんの数体しか作ったことがない。せっかくだから、やはり虎渓三笑の一人で主役の慧遠 (えおん) 法師にした。浄土教の高僧ということだが、浄土宗との関係はよく知らないが、開祖法然の影も形もない頃の人物であろう。そこで返す刀で二人目の陶淵明の頭部も完成。 私はいったい何をやっているのか?意外なことをしでかし、自分自身さえ驚かせることが出来るのが良いところである。これで三人目の陸修静の頭部を作ったら、今度こそ豊干禅師の頭部にかかりたいのだが、陸修静と想定した人物は仕上げを残しすでに一応それらしいものができている。陶淵明は小学四年の私でさえ、おおよそこんな顔、と知っていたが、他の二人はおそらく記録はない。参考資料が要らないとスムースである。この調子で行ってみよう。



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