明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



洗濯をしながら部屋の整理。近々世田谷文学館から半年振りに6体の人形が帰ってくる。大変だ。 明日はグループ展最終日である。91年より、写真、カメラに興味がなかったはずの私が人形制作を放っぽりだして、突然始めたオイルプリント。当時一体何をしている。と友情を持って止めてくれたり心配してくれた友人も、ユーチューブで、ブラシでプリントする様子をで見て、あんなことやってたのか、といっていた。それが今日グループ展である。“待てば海路の日和あり”。子供の頃、お隣に勝手に上がりこんで、しょっちゅう聴いていた広沢虎造のレコード『石松三十石船』で覚えた。後年、おかげで、国語のテストで日和をつい“しより”と書いてしまった。 今回、私も色々考えるところがあった。本来の目的であった、人形やデジタルを使うこと、ウソやホントもすべて平らかにしてしまう手段としては、それはもうすでに実現している。過去の作品を改めて見直して見て、オイルの独特のグラデーションを生かしたポートレイトやヌード。つまり人物を撮りたくなった。そもそも形や内容を含め、人間にしか興味が無いところから私の人形制作は始まっている。顔が命といわれる人形を作って幾年月。そんな私ならではのアプローチが可能ではないだろうか。 会期中、鵜の木駅前の焼き鳥屋のTVでステージを見たばかりの岩崎宏美さんと、御主人の今拓哉さんが来廊された。どうやら楽しんでいただけたようである。件の焼き鳥もゲットとのこと。明日最終日。焼き鳥屋のオジサン、気がついたか訊いてみよう。

『モダン藝術写真展』9月15日(月)~10月7日(火)

http://t.co/lc05lwVaiM

オイルプリント制作法

インキング映像↓

http://youtu.be/kZozcEqgKsE 

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