明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



早朝ゴミを出すため玄関を出ると、工事用のクレーンの先の部分が、私が立っている6階部分とおおよそ同じ高さで、数十メートル先にぶら下がっていた。ゴミを出し、家に戻ってカメラを持って来て撮影した。 三島由紀夫が様々な状態で死んでいるところを制作した、三島由紀夫へのオマージュ“男の死” では、クレーンの先にブラ下がって死んでいる所も考えたのだが、東映の『仁義なき戦い』でこんなポスターがあったな、と気づいて止めたのだったが、ここまで絶好の位置にぶら下がっていると撮らずにはいられない。未発表の三島が演じ篠山紀信が撮影した『男の死』では、体操選手が吊り輪に片手でぶら下がって射殺されている、というカットがあるそうだが、三島自身発案のシーンだろうが、本人がやるから面白いので、作り物ではクレーンに数十メートルの高さでぶら下がっているぐらいでないと画にならない。 夜K本に行くと真っ黒い、いかにも新製品な大きな冷蔵庫が存在感とともに違和感を放っていた。古色が着いた店内では相当浮いてしまっている。今まで磁石で告知のチラシ等貼っていたのだが、ドアの素材が樹脂らしく、磁石が付かないのでチラシやポスターで埋めるわけにもいかない。ドアを開けると近未来的なブルーの殺菌灯のような光が、女将さんを照らす始末である。女将さん自体も戸惑っている様子で、動きがぎこちない。こればかりは慣れるよりしかたがないのであろう。 K本の酎ハイ用のレモンは、小型の手榴弾のような容器に入ったポッカレモンである。一時期は薄切りのレモンに代わったが、いつからかこれに戻った。これを取りに目の前に来たK2さんが、何やらそぐわない香りを発している。キャラクターからして、妙な香りを身体に擦り付けて歩くような人ではないので聞くと、柔軟剤の匂いだという。しかし私にはこんな癖があり、主張が強い柔軟剤があるとは思えない。本人は奥さんのいう柔軟剤、を鵜呑みしているようだが、奥さんが仕込んだ“虫除け”だと私は思う。 K2さんには日頃制作のことばかりのブログはつまらない、といわれているのでこんなことを書いてみました。

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