明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



寝る時間を削り、個展までの時間を捻出しよう、という作戦は、あまり頭の良い作戦とはいえない。歩いては斜めに進む有様で、世界との間に薄い膜があるようでつねにフラフラしている。酒を飲んでも妙に効いてしまう。こんなに効くなら、何も腕立て伏せしたり走ったり、唐辛子を入れたりしなくても良かったではないか、あの頃の私。 しかしそうはいってもこの作戦、まんざらではない。昨日K本に寄ったが、三杯も飲んだら眠いのか酔っているのか判らず、これはさすがに寝ないとならないと早々に退散した。そしてオキュルスに持っていく個展DM用のデータを完成させ、友人各位に送信。評判も上々である。良かったもう寝よう。ところが寝しなにちょっとやり始めたら別バージョンに突入し、朝までかかってパワーアップ。各位が出社などの時刻を見計らって再度送信すると、全員こっちだ、との返事。“景気が良い”というコメントが3名。寝ていたらこの作品はなかったかもしれない。寝てる間は死んでいるも同然だ。というわけで。11月25日より12月2日。オキュルスにて三島由紀夫オマージュ展『男の死』。会期中無休。

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