明日できること今日はせず
人形作家・写真家 石塚公昭の身辺雑記
 



先月中に全員を撮影する、という目標は、寒山拾得の文殊、普賢菩薩を撮り直したこと、布袋尊の表情にやる気を削がれた、などの理由で、布袋尊、陶淵明は撮れなかったが、私にしてはよくやった方だろう。『虎溪三笑』という一つのことに夢中になり、禁則を破って笑う男達を作り、その轍を踏んではならない、とデスクトップにラインナップを貼り、毎日眺めていた成果である。今回の個展で初個展より40周年である。しかし初のシリーズだし、様々勝手が違い、ペース配分だけは気を付けなければならなかった。予定していた寒山拾得、虎と豊干が眠る『四睡図』はおそらく別の機会になるだろう。 寝床に本を撒いて寝心地を悪くし、睡眠時間を短くする方法は、さすがに四十周年を迎える無呼吸症候群者のすることではないだろう。おそらく朝までには虎溪三笑の最後の一人、陶淵明が完成するだろう。



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