ただ今、神奈川近代文学館で開催中の柳田國男展に、拙著『貝の穴に河童の居る事』(風濤社)を置いていただいている。作中、河童と相対する灯ともしの翁を柳田國男にやってもらうことを思い付いた時、瞬間立ち上がり、そのまま河本に飲みにいってしまった。さらに河本の常連にも登場してもらうことになった。本作の来年5月のスライドを流しながらの、女流義太夫の名コンビによる朗読会は、そうとう面白いものになるだろう。こちらも地下鉄車中で閃き、すぐにメールをした。鏡花はリズムを重視した作家である。朗読むきであることは間違いない。朝、定食を食べにT屋に行き、踊りの師匠役をやってくれたかみさんに、スクリーンに、顔か怪獣くらいの大きさに映るかもよ?といっておいた。 真夏にあんな思いしてたったの1カットかよ。と未だにいう人もいるから、考えておかなければならないだろう。
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