愛と共感とストレス (PART 2 OF 3)
つまり、あんさんは『ひまわり』を観ても、もう泣けへんのォ~。。。
いや。。。 わてもあのテーマ音楽を聴くとジーンと心にしみるものが甦ってくるねん。。。 そやけど号泣するほどにはならへん。。。
。。。で、どないなわけで愛と共感が関係あるねん?
ちょっと次の小文を読んで欲しい。
お釈迦さまのたどり着いた
「慈悲」の意味とは
(buddha01.jpg)
「慈悲」という言葉は、サンスクリット語の「マイトリー(maitrii)=慈」と「カルナ(karuNaa)=悲」という二つの言葉によって構成されています。
マイトリーは「友情」という意味だとされていますが、私たちが日常的に使っている友情とは少し意味が違います。
これは、特定の人に対してではなく、すべての人々に平等に友情を示すことを意味する言葉です。
そしてカルナは、直訳すると「人生の苦に対する呻(うめ)き」です。
これがなぜ「悲」と訳されたのかというと、自らの苦しみを知るとき、人は他者の苦を知ることができる。
そして、他者と同じ苦を味わうとき、その人の思いは、他者の苦を癒さずにはいられない救済の思いとなって働く、という意味が込められているからなのです。
万人に対する平等な友情、そして同じ苦を味わうことによって生まれる相手を癒す思い。
こうした意味を持つ「慈悲」というお釈迦さまの教えが、何を意味しているか、本書を読まれた方にはもうおわかりだと思います。
そう、お釈迦さまは「慈悲」という言葉で、「共感脳」を活性化させることでもたらされる癒しがあることも説いておられたのです。
(注: 赤字はデンマンが強調。
読み易くするために改行を加えています。
写真はデンマン・ライブラリーより)
213ページ
『脳からストレスを消す技術』
著者: 有田秀穂
2010年5月20日 第11刷発行
発行所: 株式会社 サンマーク出版
そやけど、上の文章には どこにも愛と「慈悲」のことが書いてあらへん。。。
あのなァ~、めれちゃん。。。 その事については わてと卑弥子さんがすでに語りおうたのやがなァ~。。。 ちょっと、次の記事を読んで欲しいねん。。。
アショーカ王の愛と苦悩
(asoka02.jpg)
なるほどォ~。。。 つまり、人間とは愚かなもので戦争が悪いことと知りながら、未だに戦争や紛争が絶えない。。。 しかし、アショーカ王は、戦争の無意味さと悲惨さに すでに紀元前260年に気づいたのですわねぇ~。。。
そういうことですよ。。。 アショーカ王はカリンガ地方に征討を行ったが、その際の戦いがもたらした悲惨な状況に心を痛め、それを契機として仏教に改宗し、仏教教団と密接な関係を持つようになったのです。
人類の長い歴史の中でも、そのような王様はあまりいないですわよねぇ~。。。 アレクサンダー大王も、ナポレオンも、それにヒトラーも、戦いに明け暮れて、それで死んでしまったにのですものねぇ~。。。
そうですよ。。。 でも、アショーカ王は、すでに紀元前260年に人間の愚かさに気づいたのですよ。。。 第一次世界大戦の時に伍長だったヒトラーなどは、全く気づいてない!。。。 それで、もう、何が何でも戦い抜いて第三帝国を立ち上げて世界を征服しようなどという、アショーカ王が生きていたら“オマエは馬鹿かあああァ~!?”と言われてしまうような妄想に取り付かれてしまったのですよ。
(hitler01.jpg)
<iframe width="420" height="315" src="https://www.youtube.com/embed/3CDo_QxQKw0?feature=player_embedded" frameborder="0" allowfullscreen></iframe>
つまり、科学技術は目覚しい発展を遂げたのに、人間の心は紀元前260年頃とあまり変わっていないということなのでござ~ますわねぇ~。。。
そういうことですよ。。。 上のヒトラーの演説を聞いても、アショーカ王よりもマジで愚かですよ。。。 自分では全く気づいていないのです。。。 英雄のつもりなのだから。。。 伍長の妄想ですよ。。。
なるほどォ~。。。 ところで“アショーカ王の愛と苦悩”というタイトルでござ~ますけれど、アショーカ王も愛に悩んだのでござ~ますかァ~!?
もちろんですよ。。。 愛に苦悩したのですよゥ。。。
(asoka11.jpg)
(asoka12.jpg)
(asoka13.jpg)
。。。んで、アショーカ王はどのように愛に苦悩なさったのでござ~ますかァ~?
あのねぇ~、卑弥子さんは“可愛さ余って憎さ百倍”という故事を聞いたことがありますか?
ござ~ますわァ~。。。
それならば、話は早いですよ。。。 例えば、僕が卑弥子さんを熱烈に愛してしまったとします。
うふふふふふ。。。 マジで。。。?
例えですよ。。。 例えばの話です。。。 そのようにヨダレをたらして うれしそうな顔をしないでください。。。
わかりましたわ。。。 それで。。。?
でも、ひょんなことから卑弥子さんが他の男に浮気をしてしまった。
そのような事は絶対にござ~♪~ませんわァ~。。。
だから、例えばの話ですよ。。。 すると、例え僕がどれほど。。。死ぬほどに卑弥子さんを愛していたとしても。。。、いや。。。 熱烈に愛していたからこそ、今度は浮気をした卑弥子さんが百倍も千倍も憎くなってしまう。。。 もしかすると、僕は悲観して卑弥子さんを殺して、僕も自殺するかもしれない。
あらっ。。。 マジで。。。?
いや。。。 例えばの話ですよ。。。 僕は絶対に自殺するような事はありません。。。 浮気した卑弥子さんを殺したとしても、僕はヒトラーのようにエヴァ・ブラウンを殺して自殺などしないと思うのですよ。
つまり、デンマンさんは何が何でもしぶとく生き抜くのですわねぇ~。。。
現実の僕は、そうだと思うのですよ。。。 でもねぇ~、もしかして卑弥子さんを熱烈に愛してしまうと、僕はオツムが可笑しくなって、浮気した卑弥子さんを憎んで殺して、僕も自殺してしまうかもしれません。
分かりましたわァ~。。。 んで、アショーカ王の愛の苦悩はどうだったのでござ~ますか?
だから、アショーカ王も熱烈に愛した女性が浮気するのを見て苦悩したわけです。
それで。。。?
アショーカ王はヒトラーと違って、カリンガ地方に征討を行ったが、その際の戦いがもたらした悲惨な状況に心を痛め、それを契機として仏教に改宗し、仏教教団と密接な関係を持つようになったのですよ。。。 だから、ヒトラーのようにエヴァ・ブラウンを殺して自殺などしないのですよ。
要するに、アショーカ王はどうなさったのでござますかァ~?
あのねぇ~、アショーカ王は悩んだ挙句 悟ったのですよ。。。 愛は憎しみと背中合わせであり、いかなる愛もその中に憎しみを可能性として秘めていると。。。
あらっ。。。 アショーカ王はマジでそのように お悟りになられたのでござ~ますかァ~?
そうなのですよ。。。 愛が深ければ深いほど憎しみの可能性も大きくなる。。。 それは、愛が本質的に自己を愛することを中心としているからである。。。 アショーカ王は、そのように悟ったのですよ。
つまり。。。、つまり。。。、アショーカ王は慈悲の心に目覚めたわけなのでござ~ますわねぇ~。。。!?
そうなのですよ。。。 さすがァ、京都の女子大学で腐女子たちに「日本文化と源氏物語」を講義している橘卑弥子・准教授ですねぇ~。。。 突き詰めたところ、自己愛、すなわち自我がもとにある愛に対して、アショーカ王は無我の愛である慈悲に目覚めたのですよ。
あらっ。。。 そうだったのでござ~ますかァ? つまり。。。、つまり。。。、デンマンさんも慈悲の心であたくしを愛してくださるのでござ~ますかァ~?
卑弥子さん。。。、 卑弥子さん。。。、 やだなあああァ~。。。 夢見る乙女のように。。。 ヨダレをたらしながら。。。 そのように微笑(ほほえ)まないでくださいよゥ!。。。 んもおおおォ~。。。!
(artface2.gif)
『アショーカ王の愛と苦悩』より
(2016年2月19日)
分かるでしょう!?。。。 愛憎に苦悩したアショーカ王は無我の愛である慈悲に目覚めたのですよ。
それで、ついにストレスが解消されて 癒しの境地に達したと、あんさんは言わはるのォ~。。。?
そうです。。。 お釈迦さまも そのように言ったのですよゥ。。。
(laugh16.gif)
(すぐ下のページへ続く)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます