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ヴェノナ文書

2023-08-15 02:59:51 | 歴史四方山話

 

ヴェノナ文書

 


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ケイトー。。。何で急にヴェノナ文書を持ち出してきたのよォ〜?


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実は、ユーチューブで人間ドキュメントのクリップを探していたら次のクリップに出くわしたのですよ。。。

 


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あらっ。。。1930年代から40年代にかけてアメリカ政府内に200人ものソ連スパイが働いていたのォ〜?



信じられない話だけれど、ヴェノナ文書はその事実を余すことなく暴露しているのです。。。あまりにもショッキングなことだったので、この文書の責任者は、その事実をルーズベルト大統領にも知らせなかったほどなのですよ。。。

そもそもヴェノナ文書ってぇ、どういうものなのよォ〜?

 



ヴェノナ文書

 


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ヴェノナないしヴェノナ・プロジェクト(VENONA, Venona project)は、後のUKUSA協定や国際的監視網の起源となるもの。

1943年から1980年まで37年間の長期にわたって、アメリカ合衆国陸軍情報部(通称アーリントンホール、後のNSA/アメリカ国家安全保障局)とイギリスの政府暗号学校(後のGCHQ/政府通信本部)が協力して行った、ソ連と米国内に多数存在したソ連スパイとの間で有線電信により交信された多数の暗号電文を解読する極秘プロジェクト(シギント)の名称である。

後年解読された暗号電文を元に様々な研究が行われた結果、1930年代から第二次大戦後の1940年代末までに米国国内の政府機関、諜報機関、軍関係、民間組織などに数百人単位のソ連のスパイ、スパイグループ及びスパイネットワークが存在し、当時の米国政府の政策や意思決定をソ連有利に歪め、世論などがこれらの様々な工作活動によって多大な影響を受けていた間接侵略(シャープパワー)の可能性があることが明らかになった。

本作戦開始以来、半世紀以上に渡って極めて高度な機密として秘匿されてきたが、米ソ冷戦の終結、1991年のソビエト連邦の崩壊などの状況の変化を受け、1995年7月にこれらソビエトスパイの暗号解読文書の一部が公開され、さらなる公開で約3000に上る解読文書が公開された。

現在、これら解読文書の多くは米国CIAやNSAのホームページにて公開されている。

 

暗号突破時に判明したこと

アメリカの元共産党員であったE・ベントリーとW・チェンバースの二人は、1948年のアメリカ下院非米活動委員会において、ソ連のNKVD(「内務人民委員部」。KGBの前身)の在米責任者であるボリス・ブコフ大佐が、アメリカ政府内にソ連の諜報活動網を構築していたことを指摘した。

その内容と、当時、財務次官補の要職にあったハリー・ホワイト(太平洋戦争のハルノートを草稿した人物)が「Jurist(ジュリスト)」「Richard(リチャード)」というコードネームを持つソ連のスパイであった事実が、ファイルの解読で確認された

 


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解読で判明したこと

1930年代〜1940年代のアメリカ政府機関、アメリカ国内の民間シンクタンク、民間平和団体、宗教関連団体、出版社などが事実上ソ連に乗っ取られていた事が判明

第二次大戦時のアメリカの政策決定の多くをソ連の意図に基づいて歪められていた間接侵略・シャープパワーの可能性が浮き彫りになる。
(『米国共産党調書』および敗戦革命も参照)

アメリカ政府機関内部にはウエアグループ、パーログループ、シルバーマスターグループ(ヘンリー・モーゲンソウ財務長官(当時)の周辺を固めていた財務官僚中心のグループで事実上モーゲンソウ財務長官の意思決定に大きく関わっていた)、OSS(CIAの前身)、司法関係を含む多くの主要官庁及び軍組織に多数のスパイとスパイグループ及びスパイネットワークが存在し、アメリカ政府の様々な機密情報(国家機密)がソ連に筒抜けになっていた。

これら数百名単位のスパイ及びスパイグループは機密情報をソ連に流していただけではなく、アメリカ政府の政策決定に大きな影響を与える、いわゆる影響力工作を行ってアメリカの政策や戦争の推移がソ連に有利になるように、モスクワからアメリカを操っていた可能性がある事がわかった。

民間ではIPR、いわゆる太平洋問題調査会が1930年代からソ連コミンテルン系のスパイと蒋介石配下の国民党系スパイ等によって乗っ取られ、パシフィック・アフェアーズ等の雑誌を通じたプロパガンダ・偏向報道(上海南駅の赤ん坊を参照)によってアメリカ政府関係者などに”好戦的な日本観”を植え付け

 



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あの有名な上海南駅の赤ん坊の写真は演出したのではないか?…という論争がある。



 

中国大陸における日本の行動を非難してアメリカ世論を対日戦へと誘導(扇動)し、ABCD包囲網や対中支援および対日経済制裁などの対日強硬策がとられた。

YMCAや複数の平和運動団体もこれに同調して批判的対日世論を盛り上げたが、これらの動きの背後にはソ連コミンテルン及び中国共産党系のスパイの活動が大きく関わっていた事がわかった。
(第7回コミンテルン世界大会と人民戦線も参照)

当時のソ連の工作はアメリカ国外にも及び、対中国では中ソ不可侵条約の締結と在華ソビエト軍事顧問団やソ連空軍志願隊の派遣を行い、国民革命軍の対日作戦に影響を与えた
(コミンテルン指令1937年も参照)

また、日本国内ではゾルゲ諜報団・尾崎秀実らの工作が行われ、日中戦争の講和を阻害するとともに南進政策(仏印進駐)へ誘導し、その結果日米両国が太平洋で衝突する太平洋戦争(1941年12月-1945年8月)へと繋がった




出典: 「ベノナ」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』


 



なんだか、ソ連のスパイたちは、すごいことをやったのねぇ〜。。。1930年代〜1940年代のアメリカ政府機関、アメリカ国内の民間シンクタンク、民間平和団体、宗教関連団体、出版社などが事実上ソ連に乗っ取られていた事が判明、と書いてあるけれど、ちょっと信じられないわねぇ〜。。。



確かに信じられないようなすごいことなんですよ。。。でも、スターリンが後ろで操っていたのです。。。

マジで。。。?

スターリンは独裁者ですよ。。。彼に反対意見を言うものは、すべて粛清された。。。その数は何十万人という信じされない数にのぼった。。。スターリンと仲が悪かったトロッキーは、暗殺されるのを恐れてメキシコに逃げた。。。ところが執念深いスターリンは暗殺者を送ってメキシコでトロッキーを殺してしまったほどです。。。

 


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それと比べたらアメリカに200人以上のスパイを放し飼いにすることなで大したことではないのですよ。。。



スターリンは、徐々にソ連スパイの数を増やして、ゆくゆくはアメリカを乗っ取るつもりだったのォ〜?

 


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将来的には、スターリンはそうするつもりだったと思う。。。でもねぇ〜、1930年代から1940年にかけて、スターリンが最も恐れていたのは、ドイツがソ連に戦争を仕掛けて、三国同盟の好(よしみ)で日本が独ソ戦争に参戦して、挟み撃ちに合うことだった。。。事実、これは現実になりそうだった。。。



マジで。。。?

スターリンはヒトラーを信用してはいなかった。。。事実、独ソ不可侵条約を一方的に破ってヒトラーはソ連に電撃作戦を仕掛けてきた。。。日本も、この機会を利用してソ連に侵攻しようと参謀本部では作戦を立てたほどだった。。。その記録が防衛省の戦争資料室に残っている。。。

スターリンはそれを阻止したのォ〜?

そうです。。。ドイツと日本の挟み撃ちにならないためには、アメリカが日本と戦争を始めればよいのですよ。。。

 


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そうなれば、日本にとってソ連と戦争するどころじゃなくなる!。。。ところが、ルーズベルト大統領は国民に向かって「あなた方の息子さんを戦争に送り出すことは絶対にしません」と選挙公約で約束してしまった。。。



スターリンはソ連スパイを使って、それを覆(くつがえ)そうとしたのォ〜?

そういうことです。。。ヴェルナ文書には、財務次官補の要職にあったハリー・ホワイト(太平洋戦争のハルノートを草稿した人物)が「Jurist(ジュリスト)」「Richard(リチャード)」というコードネームを持つソ連のスパイであったと書いてある。。。つまり、あの悪名高いハル・ノートの下書きを書いたのがソ連スパイのハリー・ホワイトだったのですよ。。。

ハル・ノートと言えば、最後通牒よねぇ〜。。。

そうです。。。日本政府も軍隊も、絶対に飲み込むことができない要求を突きつけてきたのですよ。。。このハル・ノートを突き付けられたので、日本は開戦を決意した。。。

 


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それで、日本は真珠湾攻撃をしたのねぇ〜。。。



そういうことです。。。ルーズベルトに戦争を始める口実を与えることになったわけです。。。これは、全てスターリンが筋書きを書いたとおりになったのですよ。。。

でも、ソ連スパイのハリー・ホワイトがハル・ノートを書いただけで、そういうことになるとは思えないわァ〜。。。

だから、ホワイトハウスにも、政府の各部門にもソ連のスパイが合わせて200人以上も働いていたのですよ。。。

 


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そういうスパイたちがスターリンの意を汲(く)んでアメリカが日本と戦争するような方向に機運を高めていったのです。。。ヴェノナ文書にこれら数百名単位のスパイ及びスパイグループは機密情報をソ連に流していただけではなく、アメリカ政府の政策決定に大きな影響を与える、いわゆる影響力工作を行ってアメリカの政策や戦争の推移がソ連に有利になるように、モスクワからアメリカを操っていたと書いてあるとおりです。。。



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【ジューンの独り言】


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ですってぇ~。。。

日本は情報戦では、ソ連にもアメリカにも遅れを取っていたのですわねぇ〜。。。

でも、日露戦争の時には、明石元二郎大佐という人物が活躍して日本が勝利するように裏で工作していたのです。。。

この事についてはデンマンさんが次の記事で書いてます。

興味があったらぜひ読んでくださいね。。。

 


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『美人スパイ』

 

ええっ。。。 「そんなことは、どうでもいいから、他に、もっと楽しいことを話せ!」

あなたは、そのように強い口調で私にご命令なさるのですかァ〜?

分かりましたわ。

シルヴィーさんが出てくる面白い記事は たくさんあります。。。

次の記事の中から面白そうなものを選んで読んでください。

 


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『空飛ぶスパイ』

『愛情はふる星@ベトナム』

『ヒラリーと塩野七生』

『ケネディ夫人@インドネシア』

『究極の大前研一批判本』

『フェルメールの謎』

『女に文句を言う女』

『あなたの祖国』

『宮沢りえ@韓国』

『正しい戦争』

『ゴールデンシャワー』

『死刑廃止』


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『かまびすしい』

『今、新たな戦前』

『クレオパトラ@アラビア』

『政府は嘘をつく』

『犬と人間と戦争』

『未来予測』

『知られざる悲劇』

『量子活動家』

『アンネの運命』

『10次元の世界』

『ポーランドの犬』


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『熟女ヌード@デンマン』

『ロッキード事件の真相』

『政府と役人と嘘』

『ジュンガル』

『地球温暖化は避けられない』

『国際平和連合』

フェ』


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『ネットの主要言語』

『中国人がアメリカを発見した』

『2000年前の光通信』

『習近平皇帝』

『習近平@フランス』

『チャールズとダイアナ』

『マグダラのマリアの真実』


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『ソロモンとキリスト』

『AIは危険か?』

『サヨナラニッポン』

『日本に来てはみたけれど』



とにかく、今日も一日楽しく愉快に

ネットサーフィンしましょう。

じゃあね。 バーィ。


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(surfin2.gif)

ィ~ハァ~♪~!

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